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ハロハロ

2012/4/30 社会

 季節外れの冷たい雨に強い風が吹きつけ、満開の桜の花が散ってしまった日だったが、電話の向こうから響くヤディさんの声はいつになく弾んで聞こえてきた。とっさに、「アヤ(父親)になりましたか?」と尋ねてみた。「アルハムドゥリラ(神のありがたいおかげ)。そうです。幸せです」。一段と明るい声が返ってきた。

 ヤディさんは伊豆・伊東市に住み、規模の大きいホテルで働くインドネシア人。3年前に結婚したニア夫人が昨秋、妊娠していることが分かった。夫人は2年前にも身ごもったが、残念なことにその時は流産した苦い経験を持つ。それもあって夫人は昨年暮、早めにインドネシアへ戻り、西ジャワ州バンドンの実家で出産準備を進めていた。ところが、予定日よりも1カ月も早い3月14日に陣痛が起きて入院、第1子を無事出産した。

 予期せぬ事態にヤディさんは早速、インターネットでジャカルタ行き便を予約。2日後には夫人の実家で体重2・7キロの長男と初対面し、約1週間一緒に過ごして日本に戻ったという。「母子とも元気で、感激しました」と話すヤディさんが、携帯電話に保存した長男の写真を見せてくれた。「名前は『ムハマド・アキラ』。明るい子に育ってほしいと願い『アキラ』と名付けました」。ヤディさんは今、「アキラ」ちゃんと日本で再会できる日を心待ちにしている。(道)

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