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ココナツ再生に組込みを

2011/10/24 社会

現金支給事業

 ココナツ産業の現状は、貧困層向け現金支給事業(CCT)が好影響を及ぼすのに、絶好の機会を提供する。比ココナツ庁によると、全農地1200万ヘクタールのうち、ココナツ林は約310万ヘクタールを占め、ココナツ農家は約350万人にのぼる。また、比はココナツの輸出で世界の59%のシェアを有し、乾燥したココヤシの実やココナツ製品なども含め年平均7億6千万ドルを生み出す。ところが比のココナツ農家は漁師と同様、貧困層に属しているのが現状だ。

 一方、CCT批判の一つに、受益者が怠惰になり仕事を探す意欲を失うという指摘がある。しかし、CCTがココナツ産業に組み込まれれば、そうした事態は起きないだろう。なぜなら農家に支給される現金は、新たな植林のインセンティブとなるからである。

 同庁によれば、全土で約3億2千万本のココナツのうち14%に当たる4480万本は、樹齢60年を超え、植林を要する状態にある。実をつける最盛期は樹齢7〜25歳の間で、この時期は年間50〜65個の実がなる。しかし、それ以降は数が減り、農家の収入も下がる。

 同庁は、これまでもココナツの植林を奨励してきた。ココナツ農家に対し、1粒7ペソの種を支給し、種がつき、若木が5カ月以内に70センチまで成長したら、7ペソが支給され、その後1メートルになれば16ペソが追加支給される。つまり種1粒につき総額30ペソの現金が支給される。これはあまりにも少額で、貧困の改善にはつながらない。

 だから私は、CCTにココナツ農家を巻き込むべきだと考える。CCT事業にとっても得るものは大きい。ひいては経済活性化や雇用創出、貧困緩和にもつながることになろう。 (19日・ブレティン、マニー・ビリヤール氏)

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