ビサヤ地方イロイロ市に耐震測定装置が配備され、試験的に測定が始まった。この装置は比火山地震研究所(Phivolcs)が、オーストラリアの科学機関の支援を得て開発した。試験測定の費用も豪機関が負担する。
同研究所のソリダム担当部長によると、同市内と周辺の村落で約千戸のビルや民家を対象に、マグニチュード(M)8・1の地震が起きたことを想定して耐震測定を行った。この結果、対象家屋の約4分の1に当たる21〜26%で被害が出ることが分かった。これをイロイロ市内域にあてはめると、約9万2千戸の建物に被害が及び、計5千人の死傷者が出る推計になるという。同部長はこの測定の狙いを「被害を最小限にするため」と話している。(26日、ビジネスワールド)