農務省のミンダナオ地方開発計画(MRDP)の有機農業奨励が、南サンボアンガ州で定着し始めている。当初の農民支援から一歩進んで、肥沃な土壌維持や安全で健康によいコメの生産という有機農業が目指す本来の目的が根付きつつある。
同州ティグバオ町で、36人の農夫から成る自主的な組織の運営に当たっているアレガルベス氏もMRDP地域基金の受託者の一人だが、「一定額を支給されるので各農家の出費が少なくて済む」と評価する。今年、割り当てを受けたオスマ氏も「借金がなくなった」と手放しで喜ぶ。
しかし、実際にMRDPから同組織に割り当てられるのは年間25万ペソ規模で、20人に支給するのが精一杯。残りの16人は翌年に回ることになる。(19日、ブレティン)