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ハロハロ

2009/10/26 社会

 東南アジア内で見られるのが、パワー全開の「婦人」

たちの姿。庶民の集まる市場などでは、売り手と買い手の立場を違えた婦人たちが、軽妙な言葉を駆使しながら、生活をかけた値決め交渉を繰り広げる。終戦からしばらくの間、日本でも家族という土台を支えたのが婦人たち、「肝っ玉母ちゃん」たちだった。しかし、生活が一応安定し、市場や小売店がスーパーに替わり、定価時代の日本ではもはや口角泡を飛ばして値決め劇を演じる婦人たちの姿はない。

 ところが先週末、東京で東南アジアの「肝っ玉母ちゃん」に出会えた。知人のインドネシア人夫妻に待望の第一子が誕生、その祝いに行った。出迎えてくれたのが新米母の母、つまり生後2カ月の女児の祖母。この小柄なジャワ婦人の手作りインドネシア料理に舌鼓を打っていた時、ジェスチャーを交えながら祖母が披露した「武勇伝」は、居間に集っていた皆の間に爆笑の渦を巻き起こした。速射砲のように飛び出す巧みな話術と面白さに料理の辛味も加わり涙がこぼれた。

 祖母が娘の出産に合わせて来日したのは約3カ月前。娘と孫の世話をする間、祖母の楽しみとなったのが買い物歩き。その本領発揮の舞台になったのが近所のフリーマーケット、リサイクルショップと小売店。日本語を全く解せず、話せず状態だが、それを補ったのが持ち前の交渉パワー。時には値段の数字を紙に書き、あるいは硬貨を出しながら、売り手と堂々の四つ相撲。巧みな交渉力を駆使し、趣味の陶器などを手に入れた。「あっという間の滞在だった」と楽しげに振り返る「肝っ玉母ちゃん」。29日、スーツケース4個に詰めた「戦果」を手に帰国する。(道)

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