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ハロハロ

2008/11/24 社会

今からちょうど十年前の一九九八年十一月、マニラ市イントラムロスにあるサンオーガスティン教会で、二十八年ぶりに修理を終えたパイプオルガンのコンサートが催された。開演が午後七時半だったので、同七時に会場に入ると、日を間違えたか思うほどガランとしていた。結局、演奏が始まったのは同九時。予定を大幅に遅れても、主催者、聴衆の双方に気にする人は誰一人いない。フィリピンに居を定めて二カ月後のことで、電車の到着が一分三十秒遅れても車掌が謝る日本との違いに驚いた。

 「フィリピン人の特性は何か」。先日、こんな件名のEメールがフィリピンの友人から届いた。列挙されていたのは、友人に会うと、抱き合い、相手の指先に触れるなどして友情を確かめ合う習性、異国に二、三カ月も滞在すると、現地語を習得できる言語力、親類は最低でも三百人という血縁関係の集団性……。そして、その一つが「時間の観念が希薄」。この記述が、図らずも十年前の出来事を思い出させてくれた。

 「半世紀近く、西欧の時計が自分たちの生活の中に浸透していたにもかかわらず、公式な行事でない限り、時間は何時とか何分といった計り方をせず、いまも感覚に頼っている。こうしたやり方はわれわれの頭の中に深く染み込んでいる。時間は広がりがあり、枠にはめられない。時間は朝か昼か午後か、あるいは夜かという取り決めになっている。フィリピン人が催すイベントには正確な開始時刻はない……」。口出しすることではないが、それでよいのかとも思う。  (濱)

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