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ハロハロ

2008/6/2 社会

 台風接近で雲が厚く垂れ込めた五月二十四日、東大大学院で学ぶインドネシアの友人に誘われ、同大の学園祭「五月祭」を訪れた。目指す屋台は、歴史を感じさせる重厚な建物と新緑の葉をつけたイチョウ並木に挟まれた一角にあった。「売り子」の多くは、イスラム女性の象徴、ジルバッブ(スカーフ)とバティック(ジャワ更紗)のサルン(腰巻)を身にまとい、流暢な日本語で客の呼び込みに余念がない。

 構内に設けられた飲食屋台は全部で二百三十一店、うちアジア系留学生が出した屋台はわずか四店。そのひとつがインドネシア庶民が好むデザート「ピサン・ゴレン」(揚げバナナ)を売るこの屋台。友人によると、東大で学ぶインドネシア人留学生は約六十人。仲間の結束は固く、今回の出店ではバナナなど食材、揚げ物用なべの調達を手際よく分担、当日も早朝から仕込みに精を出したという。

 ピサン・ゴレンは一切れ(長さ約八センチ)が二百円と高めだが、揚げバナナの珍しさと留学生が演奏する竹製民族楽器、アンクルンの音色に誘われ、客足は途切れない。日ごろ、研究などに追われる留学生たちだが、二日間の売り上げの七割を祖国の小・中学校に寄付しようと売り込みにも自然と熱が入る。貧困で教育を受けられない児童がまだ多くいるインドネシア。寄付が少しでも役立ち、将来、彼らに続く留学生が出てくるのを願っているようだった。(道)

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