シェスネル駐比フランス大使は二日、ロブレガット・サンボアンガ市長と会談した後、チャバカノ語をぜひ維持してほしいと呼び掛けた。同大使によると、ラテン語系の公用語を持つ諸国が「ラテン同盟」を結成しているが、アジアではフィリピンだけが一員だという。スペイン語を多く残すチャバカノ語が残っているためだ。同大使は比国内で四十五の都市を訪問したが、市民が美しいスペイン語をうまく話すのはサンボアンガ市民だけだと激励した。
ロブレガット市長も大使発言に同調、ヘルミニギルド・マルカンポ教授の研究でチャパカノ語にはスペイン語の派生語が数千語もあると強調、ラテン同盟から「ラテン語派生」のお墨付きをもらうようにすると述べた。(5日・ブレティン)