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まったくの愚行

2006/10/23 社会

ビナイ市長への停職命令

 前大統領の国民人気に対し、知性を売り物にするアロヨ政権が、野党市長らを根拠なく退陣させるために権力乱用という愚行を演じた。同政権による野党勢力の不当排除はパサイ市長らへの停職処分で明らかだったが、誤りが繰り返された。

 大統領は、側近のラピッド上院議員を後がまに据えるため、統一選開始前にビナイ・マカティ市長を退陣させたかった。また、同市長が国民主導の改憲発議に向けた政府系団体の署名集めを不正だと非難していたことも、今回の停職命令の一因となった。

 マカティ市役所の幽霊職員疑惑に関して言えば、政府のほうこそ改憲実現に向け、「幽霊」の署名を利用していたことは明らかだ。不正という話になれば、前回大統領選の集開票不正疑惑でも分かる通り、アロヨ政権のほうが「先輩格」なのだ。アロヨ政権は、国民が汚れた企みを見抜けないとでも思っているのか。

 ビナイ市長は戦う。裁判がアロヨ政権に悪用されるなら、抗議集会が起きるだろう。今一度、大統領はビナイ市長が大勢の支持者に守られていると肝に銘じるべきだ。同市長が財界に好感されていないとしても、有能とは思えない同上院議員に市長を代わってほしいとは誰も考えないだろう。

 元副市長の告発で、ビナイ市長は即座に停職を命じられ、政府が疑惑を調査する。それは正当な根拠か、大統領の強攻策なのか。今回の停職命令は執念に満ちた政治色に染まっている。

 マカティ市は経済の中心地で外国人からも注目されている。ビナイ市長が戦いを決意すれば、現政権に負のイメージを与える不穏な状態に陥るだろう。大統領は墓穴を掘ってしまった。(18日・トリビューン)

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