Logo

15 日 マニラ

31°C26°C
両替レート
¥10,000=P3,825
$100=P5,565

15 日 マニラ

31°C26°C
両替レート
¥10,000=P3,825
$100=P5,565

ハロハロ

2004/12/13 社会

 フィリピン人男性と日本人の女性が離婚した。母親のるす中に父親が幼い一人娘を乳母ごと連れ去った。若いP弁護士が裁判で人身保護令を盾に「幼児には母が必要」と主張、娘をどうにか取り戻した。

 ここからがこの国ならでは。父親が出身州の地方裁判所に親権確認訴訟を起こすと、判事がすぐ娘の身柄引き渡し命令を出した。

     ▽

 廷吏が令状をもって、母親宅に現れる。P弁護士が「そんな命令には従わない」と追い返した。怒った地裁判事が弁護士に逮捕状を出したらしい。母親は娘を抱いて身を隠した。

 同じ訴因で訴訟は二度できない。「一事不再理」の原則は、法律専攻の大学生なら誰でも知っている。ところが、この国の裁判官は平気で無視する。

 「どうして」とP弁護士に聞くと、こともなげに、「裁判官が買収されたに決まってます」。ツテさえあれば法の番人すら買収できるというのだ。

     ▽

 逮捕されても上級審で勝つだけと割り切る。「政治家も官僚もすべて腐敗している。改革を叫ぶ人がいつのまにかカネをつかまされている。当分、きれいな国にはなりません」。P弁護士は不敵に笑った。

「私にもかわいい娘がいます。娘の未来のために戦うだけ」優れた若者たちが絶望を隠して黙々と戦っている。(水)

おすすめ記事

BBNJ協定の批准を推進 農務省が重要性唱える

2025/9/15 社会 無料
無料

ラブバスが首都圏で復活 今月完全無料、電動バス

2025/9/15 社会 有料
有料

「偉大な遺産を思い出す」 大統領が父の生誕108周年祝う

2025/9/15 社会 有料
有料

「西フィリピン海」を課程に 来年から、教育省

2025/9/15 社会 有料
有料

戦没者慰霊碑建立に尽力 比の歴史家モデスト・サオノイ氏

2025/9/15 社会 有料
有料

職員20人、業者4社を告発 治水事業汚職でディゾン大臣

2025/9/13 社会 有料
有料