ダバオ市保健所は今年に入って五月末までのデング熱による死者が二十二人、患者数が八百九十二人に上ることを明らかにした。死者のほとんどが六歳から十五歳の児童だという。昨年同期では患者数は六百四十九人、死者は二十四人だったという。
デング熱の患者は雨期の到来とともに増加する傾向にあり、担当職員は「病気というより環境問題。地域で(媒介するネッタイシマカの生息する水溜りを作らぬなど)清潔環境の教育が徹底すれば防げる」と話す。集団発生した際に行う消毒作業には一回、三千ペソかかり、同市のデング熱関連予算は年間、二十五万ペソしか計上されていないという。厚生省は二〇〇四年が流行年になるおそれもあるとして警戒を強めている。(1日・ブリティン)