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ハロハロ

2003/7/14 社会

 先月三十日から六日までが「貯蓄意識高揚週間」だったそうだ。ラモス政権時代の一九九四年に大統領令で定められたという。試みにフィリピン人の編集スタッフに聞いてみたが、二人とも答えは「初耳」。失礼を承知で申し上げると、「貯蓄」はこの国の人に最も似つかわしくない言葉の一つであるように思える。

 それを裏付ける数字がある。国民所得に占める貯蓄率を近隣の国と比較すると、シンガポールが五五・九%、マレーシア三七・五%、インドネシア三七・四%、タイ三四・二%であるのに対し、フィリピンは一六%。この国の人は宵越しの銭を持たないのか、貯金に回す銭がないのか。

 ところが、貯蓄しようにも銀行預金は低所得者に極めて不利なことを知った。「退職するまで」を条件に四年前、わが家のメード名義で銀行口座を開き、毎月三百ペソを積み立てている。最近、通帳を見てがくぜんとした。毎月末に決まって百ペソが口座保管料として引き落とされていた。預金額が最低基準を下回るのが理由。この引き落としを非合法化する法案が下院で審議されているそうだが、庶民のわずかな蓄えの三分の一を「ピンハネ」する銀行商法を許す政治。庶民の貯蓄を重視しているとは思えない。(濱)

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