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利用者無視の労働争議

2000/7/31 社会

LRTスト問題

 先日、軽量高架鉄道(LRT)一号線の労働組合が山猫ストライキに入った。もちろんわが国は労働者のスト権を認める自由な国家だ。また、過酷な労働の割に賃金が低いと職場に不満を覚えている国民は何もLRT職員に限らない。しかしどんな権利の行使も必ず責任を伴うことを忘れてはいけない。

 例えば最近、マニラ電力会社の職員がストライキを行った際、首都圏の電力配給は止められはしなかった。それとは対照的に、LRTストでは、朝のラッシュ時に職員が職場を放棄しただけでなく、運転中の電車への電力供給も止めてしまったため、乗客を乗せたまま電車が駅と駅の間の軌道上でストップしてしまった。

 過激派テロの脅威が広がっているおりだけに、乗客はパニックに陥り、窓を破り電車外に脱出する騒ぎとなった。また別の職員らは軌道上の一部にバリケードを築き電車の運転を妨害したほか、駅に立てこもったグループもいた。

 このようなゲリラ的なストライキで一番影響を受けたのは誰だったのか?毎日四百万ペソを売り上げている経営主体のメトロトランジット社ではなく、またいつも車を利用している経営トップでもない。それは渋滞がなく、経済的にも有利な交通機関として普段から利用している乗客たちであろう。

 労働者たちの苦境も分かるが、責任のある労働運動を進めるべきだ。無秩序で無責任な労働者はテロリズムのまん延するスルー諸島にでも行くべきだろう。

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