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2015/12/21 政治

過去の大統領改革

 フィリピンが再び国際社会で注目を浴びるようになった。私はこれはアキノ大統領の優れた特質、正直さと礼儀正しさに帰するところだと思っている。人々はそのようなリーダーを支持したいと考えているからだ。しかし、このような発展をもたらした基礎的な改革は彼によってもたらされたのではない。過去の政権による改革が積み重なり、現在の礎が築かれたのである。

 比の国内総生産成長率はマルコス政権下で平均3・5%、コリー・アキノ政権下で同4・1%、ラモス政権下で3・8%、エストラダ政権下で2・7%、アロヨ政権で4・7%と伸び悩んだが、現在は平均6%まで近づいている。しかし、製造業より不動産開発に投資が向いている現状は生産的とは言えない。

 いずれにせよ過去の政権で重要な改革者だったのはラモス氏だ。比長距離電話会社を民営化したほか、水道や発電、送電や配電、銀行や島しょ間の貨客船事業などの産業分野で民営化や規制緩和を大胆に取り入れたからだ。首都圏鉄道3号線の建設もラモス政権下で始まり、アジア太平洋経済協力会議(APEC)にも加盟した。鉱山法も成立、多大な投資を呼び込んだ。

 一方、経済学者だったアロヨ氏はテベス財務長官らと協力して財政強化に取り組んだ。付加価値税率の12%への引き上げなどに尽力、格付け会社による比国債の格付けがネガティブから安定的に引き上げられた。現在のアキノ政権はこれら過去の政権による改革という礎の上に成長基調を成し遂げた。コリー・アキノ氏が始めた官民連携事業も息子の代でようやく加速されるようになったが、改革は道半ばだ。来年の選挙では有権者はぜひ実行を重んじるリーダーに投票して欲しい。(17日・インクワイアラー、ピーター・ウォレス氏)

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