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台風被災の漁民支援に200万円寄付 「風に立つライオン基金」がセブ日本人会に

2022/2/17 気象・災害
(上)台風22号(比名オデット)被災前のカオハガン島の漁師と船。(下)台風被災後のカオハガン島=カオハガン島在住者提供

日本の公益財団法人「風に立つライオン基金」が台風22号(比名オデット)で被災した漁民を支援するため200万円をセブ日本人会に寄付

 日本の公益財団法人「風に立つライオン基金」が、昨年12月にビサヤ地域など各地に壊滅的被害をもたらした台風22号(比名オデット)で被災した漁民を支援するためセブ日本人会に200万円を寄付した。

 同基金は、シンガーソングライターで作家など多才な活動で知られるさだまさしさんが、「いのちと平和を守るため、ささやかでぬくもりのある支援を届けたい」との思いで2015年に設立。役員には医師や指揮者、スポーツキャスターらも加わる。被災地支援を国内で続けてきたが、国外での支援は今回が初めて。

 セブ日本人会や有志らは昨年末に「台風22号(オデット)セブ義援金プロジェクト」を発足しており、現地NGOなどの協力を得て、独自の被災地支援を行ってきた。今回、同基金とセブ日本人会は、支援金を活用した支援事業の調整に努めてきた。

 セブ日本人会によると、受益者はいずれもラプラプ市や同市のオランゴ群島、ボホール州に属す五つの島(ヒロトガン、パンダノン、カオハガン、カウビアン、パガナン各島)に住む漁民たち。これら5つの離島では、台風での直接の死者は出なかったものの、都市部同様に多くの島民が強風や大波で家屋や船を失ったため、生活の先行きが見えない状況が続いている。

 いずれの島でも政府から食糧支援などは届いているが、漁師としての自活の道を切り開く目的で、支援金は中小「恊働船」の寄付や未修理に置かれたままの船の修理費に充てられる。離島では船の存在が、食糧や飲料水、生活物資の調達や通学など生活上欠かせないものとなっているためという。

 予算は各島17万ペソずつ割り振られ、各島の希望に沿って1隻〜数隻が寄付される予定。島民の中から監督者を選び、3年後まで各船の状態や使用状況を報告してもらうことを定めている。同基金のロゴが入った大漁旗を伴った船は、5月上旬の進水式までに完成、引き渡される予定となっている。

▽自身のSNSでもセブに言及

 さだまさしさんは15日、自身のインスタグラムで「台風22号セブ支援金」と題し「被災から2カ月経った現在でも、ライフラインは復旧しておらず、家がない状態の人々や船などの生きる術を失ってしまった人々の厳しい生活が続いている」と投稿し、セブ地域の台風被害に言及した。

 セブ日本人会の松田和人会長は、同基金からの寄付に感謝し、「すぐには難しくても、さださんにはフィリピンにぜひ来ていただき、船が走っているところを見てもらえたら嬉しい」とその思いを語った。(岡田薫)

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