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ビサヤ地方台風災害

2013/12/13 気象・災害

イロイロ州の油流出事故で海保「フェンスのすき間と装備不足、劣化で汚染拡大」

 ビサヤ地方イロイロ州エスタンシア町の沿岸部で、台風ヨランダ(30号)の烈風により発電用バージ船が座礁し、大量の油が流出した事故で、6〜9日に現場を訪れた海上保安庁の専門職員らが12日、首都圏マニラ市の比沿岸警備隊本部で除去作業の報告を行った。油流出の拡大を防止するオイルフェンスが適切につなげられておらず、すき間から油がさらに流出したほか、装備不足、劣化で汚染が拡大したと指摘した。

 専門職員ら6人は、沿岸警備隊員らと共に、航空機と船舶で空と海上から事故現場を調査した。バージ船の南北約10キロにわたり、流出した油が浮いているのが確認された。

 沿岸警備隊が設置したオイルフェンスの端が、適切につなげられておらず、すき間から油がさらに流出しているのが分かった。また、油吸着材を長期間放置したため、吸収した油が再び漏れ出していた。フェンスの数が足りず、使用していた装備の劣化も激しかったため、効率的な汚染拡大防止や除去作業につながらなかった。

 専門職員らは、適切な装備の使い方や定期的な状況確認、情報共有の方法をアドバイスした。油の検査を行い、性質に合った除去剤、作業についても指導した。

 座礁した発電用バージ船は長さ65メートル、幅45メートルで、最大出力は32メガワット。台風による烈風で、係留ロープが切断し座礁した。損傷した船体から、搭載していた重油1400キロリットルの約6割に当たる850キロリットルが流出したとされる。

 台風襲来直後から比沿岸警備隊は、生存者の救出や被災者への物資輸送などを最優先として、人員と装備を投入してきたため、重油漏れ対策が後手に回ったという。

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