国家災害対策本部によると、台風ヨランダ（30号）による死者は12日午後10時現在で、前日から24人増え、１７９８人になった。行方不明は82人と変わらず、負傷者は95人増え２５８２人。

　被災者数は41州７４８８バランガイ（最小行政区）の約１４０万世帯、７００万人。セブやボホールなど、中部ビサヤ地方のライフライン復旧が進んだため、前日に比べ、約２００万人減った。全半壊した家屋は約14万９千戸。現在は、約12万８千世帯、58万２千人が避難施設などに避難している。

　被災したビサヤ地方の82％でスマート社とサン社の通信信号が復旧した。レイテ州の一部地域と東サマール州では通信がいまだ断絶している。ルソン地方では、コロン町を除くパラワン島全域で通信が完全に復旧した。

　電力供給は、レイテ、南レイテ、北サマール、東サマール、サマール、カピス、アクラン、アンティケ各州では依然、全域停電が続いている。ボホール、イロイロ、東ネグロス各州の一部でも電力は復旧していない。