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台風ヨランダ(30号)

2013/11/13 気象・災害
援助の緊急性を訴えるエイモス国連事務次長=12日午後6時前、首都圏パサイ市の外務省で写す

国連、総額3億ドルの援助を加盟各国に呼び掛け。水、食料不足の深刻さ訴える

 国連は12日、ビサヤ地方を横断し各地で壊滅的な被害を出した台風ヨランダ(30号)の被災者支援のため、総額3億100万ペソの援助を加盟各国に呼び掛けた。来比したエイモス国連事務次長(人道問題担当)は、「被害の規模は予想外の大きさ」と強調。通信網のまひや輸送・移動手段の不足で、救援活動も難航していると述べ、水や食料をはじめとする支援の緊急性を訴えた。

 国連の災害評価調整チームは9日からレイテ州タクロバン市に入り、被害状況の調査、評価を行っている。資金総額は、この調査に基づき、支援が必要な分野ごとに国連各機関や国際非政府組織(NGO)による事業計画を作成し、計算した。事業は13日から6カ月間を予定している。

 首都圏と近郊州を大洪水が襲った2009年の台風オンドイの際に呼び掛けた緊急援助の総額は7400万ドル。今回はそれをはるかに上回っており、被害の甚大さを示している。

 エイモス事務次長は、安全な水、食料、避難所、衛生用品、医療の確保が最も緊急だと指摘。「被害の全容を判断するにはあまりに早いが、大規模な援助が必要なのは明らか」と述べ、国連による2500万ドルの援助を表明した。同事務次長は13日、タクロバン市に入る予定。

 今後1カ月ごとに、被災地や救援活動の状況に応じて支援計画を見直していく。

 主な支援の対象地は、タクロバン市を中心とするレイテ島一帯、東サマール、イロイロ、カピス、アクラン各州とパラワン州北部など。

 各事業分野と内訳は、①テント配布や避難所の確立(4600万ドル)②がれき撤去(2千万ドル)③水、衛生改善(2200万ドル)④教育(2500万ドル)⑤食料(7600万ドル)⑥健康、医療(2150万ドル)⑦生計(3100万ドル)⑧農業(2400万ドル)││など。(大矢南)

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