丸山隆平（SUPER EIGHT）が主演を務める舞台「浪人街」が2月20日より東京・新橋演舞場にて上演される。このたび東京都内で稽古場公開が行われ、丸山をはじめとした出演者たちが報道陣の取材に応えた。

「浪人街」は脚本家の山上伊太郎が書き下ろし、1928年にマキノ正博の監督により製作された「浪人街第一話 美しき獲物」から始まるサイレント映画シリーズを舞台化した作品。安政時代の江戸の街を舞台に、アンダーグラウンドな浪人たちの物語が描かれる。今回の舞台版の脚本は倉持裕、演出は一色隆司が務め、オリジナル版と同じく殺陣を見どころとしつつ新たな視点も加えたエンタテインメント時代劇に仕上げている。

丸山は自身が演じる主人公の浪人・荒牧源内のキャラクターを「すごく自由奔放で女にはだらしない」と紹介し、ストーリー展開を「最後のほうになっていくにつれて、どのようにこの男が変わっていくのか、果たして変わらないのかというところを描ければ」と解説。自身にとって初の時代劇出演の意気込みを尋ねられると「41歳、俳優として節目でもあるのでこういう新しい挑戦をさせていただけるのは恵まれたこと。素敵なチャンスをいただけたので、稽古はまだ序盤ですけど毎日フレッシュな気持ちで『お受けしてよかったな』とすでに思っております」と語った。

オリジナル版との違いについては「今までとはまた違う新たな解釈だったりもして、群像劇と言いますか、それぞれの人物の描かれ方に奥行きがあります。個人個人の役の人生を生きる舞台になってます」と語った丸山。そんな座長の魅力を共演者たちも語り、板尾創路は「この役は色気がないと成立しないと思っているんですが、その要素はすごく持ってらっしゃるなと。たぶんファンの方は今まで観たこともない彼が観られるチャンスですよ」とアピール。照れ笑いを浮かべた丸山から「忖度ないですか？（笑）」とツッコまれていた。

SUPER EIGHTのほかのメンバーからの反響について、丸山は「うちは個人の仕事についてはあまりやり取りしないんですね。この間、ヤス（安田章大）がギターのフェス（『J-WAVE TOKYO GUITAR JAMBOREE 2025』）に出るのもネットニュースで知りましたから（笑）」と明かす。一方、メンバーが今回の舞台を観に来る可能性は「ありがたいことに、うちのメンバー個人がそれぞれ忙しいんですよねえ（笑）。でもヤスくんは毎回舞台に来てくれて、同じ時期に（舞台を）やってることが多くてお互い見合ったりします」と期待を込めた表情で語った。

舞台「浪人街」は2月20日から3月16日まで新橋演舞場で上演。その後3月21日から28日まで愛知・御園座、4月2日から10日まで京都・南座で上演される。

提供元：音楽ナタリー