「少年と犬」は
映画の主題歌に使用される「琥珀」はピアノやオーボエといった楽器で構成されたシンプルなアレンジ、優しくも力強いメロディと歌詞が特徴的な1曲。Fukase(Vo)の友人で2018年に不慮の事故で亡くなったベーシスト、千葉龍太郎(新世界リチウム)が制作していた未発表曲に新たなメロディと歌詞を加え、10年近い時を超えて完成させた。この曲についてFukaseは「多聞のように想いを繋げるモノになっていれば幸いです」とコメントしている。YouTubeで公開されている「少年と犬」の予告編では、「琥珀」の一部を聴くことができる。
Fukase(SEKAI NO OWARI)コメント
この曲は僕の友人との共作です。
10年近く前にこの曲のデモを聴かせて貰ってから、誰の手元にもこの音源はなく、僕の頭の中だけに残り続けました。
まだ完成していなかったこの曲に新しいメロディをつけて琥珀という名前を付けました。
多聞のように想いを繋げるモノになっていれば幸いです。
高橋文哉 コメント
学生の頃によく聴かせていただいていたSEKAI NO OWARIさんに、
この映画のために主題歌「琥珀」を書き下ろしていただけたこと、本当に嬉しかったです。
「琥珀」は映画の世界観とリンクしていて、楽曲にかけるFukaseさんの想いと
僕らが作品にかけた思いが交差するような不思議な感覚でした。
「グラスの泡みたいに消えたように見えてもそこに残り続けてる」というワンフレーズが特に胸にささりました。
今作品で犬の多聞と関わっていくいろいろな人の心情や、
僕が演じた和正の心情にも凄くリンクしている部分があります。
映画館で皆さんに今作を観ていただいて「琥珀」がかかった時に、
歌詞が脳につきささる体験をぜひ劇場でしていただけたら嬉しいです。
西野七瀬 コメント
SEKAI NO OWARIさんの楽曲はお仕事に行く前によく聴いていた思い出があります。
「琥珀」を聴いた時、優しい音とFukaseさんの繊細な歌声が薄いガラスのような、泡がゆっくりと漂っているような、そんなイメージが頭の中に流れてきました。
作品の雰囲気にぴったりな柔らかい音楽で、私も毎日聴いています。
私が演じた美羽の想いとも重なる歌詞だと感じたのですが、
映画を観て書き下ろしてくださっているからこその特別感に嬉しくなりました。
平野隆(「少年と犬」プロデューサー)コメント
「琥珀」を初めて聞いた時思わず涙がこぼれてしまいました。
美羽(西野七瀬)が和正(高橋文哉)を想う気持ちと、
Fukaseさんが千葉龍太郎さんを想う気持ちが重なり深く胸に刺さりました。
そして自分の胸の中にいる大切な人も思い出しました。
映画と主題歌で“貴方の心に溶けている消せないもの”を感じて頂ければと思います。
提供元:音楽ナタリー