
終戦80年を迎える今年に再上映を行う「この世界の片隅に」。同作は戦時下の広島・呉を舞台に、大切なものを失いながらも前を向いて生きる女性・すずを描く。公開当初は63館でスタートするも、累計動員数210万人、興行収入27億円を突破。累計484館で上映され、数々の映画賞を受賞した。キービジュアルには昭和20年8月にすずが運命の瞬間を迎える、物語の中でも特別な一場面を切り取ったもの。その頭には、そっと優しい手が添えられている。
こうのは「映画に関わる皆様が強く育て、高く羽ばたかせてくれました。今はただ頼もしく、誇らしく見守るばかりです」とコメント。片渕監督は「戦時中という時代の中に生きた人々を理解したくてこの作品を作りました。あの日々から80年。そこから地続きに連なる世界に私たちも生きています。すずさんも100歳になって、どこかで暮らしつづけているのかもしれません」とすずに思いを巡らせる。すず役を務めた
こうの史代コメント
描いた時は、細くとも永く親しんでもらえるといいな、と思っていました。
映画に関わる皆様が強く育て、高く羽ばたかせてくれました。
今はただ頼もしく、誇らしく見守るばかりです。
感謝でいっぱいです!
片渕須直監督コメント
戦時中という時代の中に生きた人々を理解したくてこの作品を作りました。あの日々から80年。そこから地続きに連なる世界に私たちも生きています。すずさんも100歳になって、どこかで暮らしつづけているのかもしれません。
この映画が最初に公開されてから9年。世界は戦争から逃れられないでいます。
すずさんがそこで暮らしていたささやかな世界の片隅を、そのかけがえなさの意味を、もう一度感じてみたいと思います。
のん(すず役)コメント

「この世界の片隅に」で北条すずさんの声を演じました。のんです。
すずさんは、絵を描きます。美味しいご飯を食べます。家の仕事をしたり、家族で出かけたり、デートしたりします。日々を過ごしていく中で、現代の日本との違いが浮かび上がってくる。そして、見ていくうちになんでもない日常の幸せに心が溶けていくような心地になりました。毎日が愛おしくなります。
この作品をまだ観たことのない方も観たことのある方もぜひ、劇場のスクリーンで観てみてください。
提供元:コミックナタリー