HD-2D版「ドラゴンクエストI&II」の試遊会が、都内でメディア向けに催された。

「ドラゴンクエストI」の戦闘は“1対複数”に
まずは「ドラゴンクエストI」のストーリーを紹介しよう。伝説の勇者が大魔王を倒し、平和がもたらされたアレフガルドの地が、闇の覇者・竜王によって再び魔物に覆い尽くされてしまう。苦しむ人々を救うため、勇者ロトの血を引く主人公は、竜王討伐の旅に出る。試遊会ではゲーム冒頭、プレイアブル開始となる場面から、最寄りのダンジョン・ロトの洞窟の探索などを遊ぶことができた。

作り込まれたグラフィックや迫力のオーケストラ音源、遊びやすく調整されたシステム面など、ファーストインプレッションは先に発売されたHD-2D版「ドラゴンクエストIII」とほぼ同じ。過去の「ドラゴンクエストI」では、バトルは基本的に1対1であったが、今作では「とくぎ」が追加されたこともあってか、複数の敵が出現するようになっていた。

フィールドのあちこちには、こちらも「ドラゴンクエストIII」と同様、“キラキラ”が落ちており、便利なアイテムを拾うことができた。マップや、目的地を示すガイド機能に従ってロトの洞窟に足を踏み入れると、ほかの冒険者パーティと遭遇するというイベントが発生。洞窟の奥にある、伝説の勇者ロトがメッセージを残した石板まで競争することになるが……。
「ドラゴンクエストII」はシナリオがよりドラマティックに

続いて、「ドラゴンクエストII」のストーリーは以下のようになっている。かつてアレフガルドの地を救った勇者ロトの子孫によって、新たに3つの国が興された世界。しかし、その平穏は恐ろしい魔物の軍勢に突如として打ち砕かれる。広がりつつある闇の力に立ち向かうため、ロトの血を引く若き王子・王女たちが真の平和を取り戻す旅に出る。試遊会では、ローレシアの王子、サマルトリアの王子、ムーンブルクの王女が揃って3人パーティになった後の場面からスタートした。

各国を巡るとイベントが発生。過去の「ドラゴンクエストII」にはなかった会話がいくつも追加されており、王子たちが決意を新たにする様子が、よりドラマティックに描かれる。また、こちらも「とくぎ」が追加されたことにより、過去の「ドラゴンクエストII」よりも戦略の幅が広がり、多彩な技が飛び交う派手なバトルを体験することができた。
「I」と「II」、どちらからでも遊べる

今回は限られた時間・範囲での試遊となったが、HD-2D版「ドラゴンクエストIII」と同様に、HD-2D版「ドラゴンクエストI&II」も原作から“生まれ変わった”と表現するにふさわしい変化が感じられた。ティザー映像でお目見えした新キャラクターは、今回の試遊では詳細がわからなかったが、そうした新規要素の続報がより楽しみになる試遊会だった。
なお、ストーリーの時系列としては、「ドラゴンクエストIII」「ドラゴンクエストI」「ドラゴンクエストII」の順番となっているが、「ドラゴンクエストI」と「ドラゴンクエストII」はゲーム内で独立しており、どちらからでもプレイを始められるとのこと。もちろん「III」より先に「I」と「II」をプレイしても、楽しむことができるだろう。
※画面写真・映像はすべてPC版の開発中のものです。
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提供元:コミックナタリー