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mol-74「出会ってくれてありがとう」と感謝伝えた活動休止前ラストライブ

2025/5/26 日本エンタメ

mol-74が5月15日に東京・恵比寿ザ・ガーデンホール、5月24日に京都・KBSホールで活動休止前ラストワンマンライブ「a fork」を開催した。この記事では東京公演の模様をレポートする。

mol-74が5月15日に東京・恵比寿ザ・ガーデンホール、5月24日に京都・KBSホールで活動休止前ラストワンマンライブ「a fork」を開催した。この記事では東京公演の模様をレポートする。

mol-74「a fork」東京公演の様子。(撮影:西槇太一)
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結成15周年mol-74、活動休止前ラストライブ

mol-74

mol-74は2010年に京都で結成されたロックバンドで、メンバーは武市和希(Vo, G, Key)、井上雄斗(G, Cho)、坂東志洋(Dr)、高橋涼馬(B, Cho)の4人。北欧ポストロックを彷彿とさせる繊細なサウンドと武市の透き通るファルセットボイスで独自の世界観を築き、2016年に発表した「エイプリル」のミュージックビデオがYouTubeで1000万回再生を突破するなど、インディーズ時代から多くのリスナーを獲得してきた。2019年にはアルバム「mol-74」でメジャーデビューを果たし、アニメ「BORUTO」のエンディングテーマ「Answers」といったタイアップ曲でも支持を広げた。

2024年にはアルバム「Φ」をリリースし、中国ツアーを成功させるなど国内外で活躍。そして2025年に入り、結成15周年を迎えるタイミングで彼らは、メンバーそれぞれの今後を考えた結果、5月末をもって活動休止することとなった。2公演のチケットは完売となったが、東京公演の模様は「より多くの方にライブを届けたい」というメンバーの思いからStreaming+とZAIKOで生配信され、会場に足を運べなかった人も彼らの休止前の集大成となるライブを見届けた。なお、東京公演の模様は5月31日までアーカイブ配信されている。

開演とともにmol-74の世界へ

mol-74「a fork」東京公演の様子。(撮影:西槇太一)

ステージを隔てる紗幕の向こうにmol-74が登場し、1曲目「StarT」でライブがスタート。浮遊感あるシンセサウンドと武市の透き通る歌声が響き、会場が一瞬にして彼らの世界観に染まる。紗幕に映る光の粒は泡のように揺らめき、坂東のビートなどに合わせて変化。そして光に満たされた紗幕は「a fork」の文字が浮かんだあとに一気に落とされ、メンバーとオーディエンスを隔てる境界がなくなった。「グレイッシュ」では雲のようなスモークがメンバーの足元を幻想的に包み、躍動感のあるリズムの上に浮かぶ武市のファルセットが切なく響く。ライブ序盤、観客は体を揺らすことなく、ステージをじっと見つめながら楽曲に聴き入っていた。

mol-74「a fork」東京公演の様子。(撮影:西槇太一)

「5月末で活動休止しますが、しんみりやりたくない。でも、僕らは図らずも暗い曲が多くて(笑)」と語った武市。「15年間で作った曲たちがみんなと出会わせてくれた。そんな奇跡に感謝して帰ろうと思います。今日は存分に楽しんでください」という言葉に続けて始まった「ノーベル」では、観客がクラップする3拍子も響き、一体感が高まった。

さまざまな思い出を呼び起こす楽曲たち

mol-74「a fork」東京公演の様子。(撮影:西槇太一)

mol-74はバンドの歴史を物語るかのようなさまざまな楽曲を披露。武市は公演名「a fork」が“枝分かれする、分岐する”の意味で、「4人の未来がこれからも続いていきますように」という願いを込めたものであると明かした。そして活動休止を決めてからの気持ちと思いがリンクしたという「Answers」へ。ミラーボールが場内を明るく照らし、過去の夢と現実のギャップを受け入れながら希望を見出そうとする歌詞を、武市が切々と歌った。

mol-74「a fork」東京公演の様子。(撮影:西槇太一)

また2015年にバンドの方向性を決定付けた大切な1曲「赤い頬」では赤で統一された照明の明暗が荘厳なサウンドとダンサブルなリズムを彩る。さらに「エイプリル」では切なくもキャッチーなメロディが観客の心に深く刺さり、それぞれの記憶を呼び起こす。メンバーは目を合わせてグルーヴ感を高め、感慨深いというよりは楽しそうに音楽を奏でている姿が印象的だった。

「出会ってくれてありがとう」

mol-74「a fork」東京公演の様子。(撮影:西槇太一)

メンバーそれぞれが印象深い思い出を語ったあと、「自由に楽しんでください」という武市の言葉からライブは終盤へ。壮大なサウンドの「Replica」に続き、「オレンジとブルー」ではタイトル通りの彩りでステージが染まる。さらにバンドは体を揺らしながら、「0.1s」で疾走感のあるダイナミックなロックサウンドをアウトプット。さらに「%」でメンバーと観客がハンドクラップに興じ、楽しい時間を演出した。

mol-74「a fork」東京公演の様子。(撮影:西槇太一)
mol-74「a fork」東京公演の様子。(撮影:西槇太一)

武市は「すごく僕たちも楽しかった。ありがとうございます!」と笑顔を見せ、「15年ってすごいですよね。おぎゃーと生まれた子が中学生になるくらいの時間で。これまでに叶わなかったこともあるけど、今となってはどうでもいいんです。叶えられたことが大きすぎるから。音楽を始めたときの夢は、『顔の知らない人に音楽を届けること』でした」とコメント。続けて「みんなもmol-74の音楽を通して僕らと出会ってくれたわけで。みんな出会ってくれてありがとう。ここまでやれたのは4人の力だけじゃない。裏にたくさんのスタッフがいて、これまでにも愛のある人たちがたくさん関わってくれました」と感謝の気持ちを言葉にした。そして「表現したいことはセットリストに詰め込んだ。最後に1曲、全力で届けて終わりたいと思います。みんな出会ってくれて本当にありがとう。mol-74でした」と挨拶。活動休止前ラストライブのエンディングに、バンドは新たな始まりを想起させるナンバー「Saisei」を演奏し、会場内にあふれるあらゆる感情を包んで昇華させた。そしてフィードバックノイズが鳴り響く中、4人はさっそうとステージをあとにした。アンコールはなく、潔い幕切れだった。

セットリスト

mol-74「a fork」2025年5月15日 恵比寿ザ・ガーデンホール

01. StarT
02. グレイッシュ
03. ひびき
04. ノーベル
05. yellow
06. 待ちわびた音色
07. フローイング
08. Answers
09. アルカレミア
10. 赤い頬
11. 虹彩
12. ゆらぎ
13. エイプリル
14. Replica
15. オレンジとブルー
16. 0.1s
17. %
18. Saisei

mol-74「a fork」東京公演アーカイブ配信

アーカイブ配信期間:5月31日(土)23:59まで
配信チケット販売期間:5月31日(土)21:00まで
配信チケット購入URL:
https://eplus.jp/mol-74/st
https://mol-74.zaiko.io/item/371359

※高橋涼馬の高ははしご高が正式表記

提供元:音楽ナタリー

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