朝日新聞社が主催する、第29回手塚治虫文化賞の受賞作が発表された。マンガ大賞はりんたろうの「1秒24コマのぼくの人生」に決定した。
「1秒24コマのぼくの人生」すべての画像を見る(全7件)「1秒24コマのぼくの人生」は、「銀河鉄道999」「幻魔大戦」などのアニメーションで監督を務めたりんたろうが、フランスの出版社で描き下ろした自伝マンガ。2024年12月に河出書房新社より発売された。
“斬新な表現、画期的なテーマなど清新な才能の作者”に贈られる新生賞には、「どくだみの花咲くころ」の城戸志保が選出された。「どくだみの花咲くころ」は“普通”からはみ出した子供たちの関係性を、エンタメとして力強く描く力量が評価されている。短編賞は、日本のある地方都市に暮らす4人家族・錦久家の日常を描く榎本俊二「ザ・キンクス」に決定。マンガ文化の発展に寄与した個人・団体に贈られる特別賞は、一般財団法人 横手市増田まんが美術財団が受賞し、30年にわたり、マンガ原画のアーカイブに尽力してきた業績に対して賞が贈られた。
贈呈式は6月5日に東京・浜離宮朝日ホールで開催。贈呈式後にはりんたろうと選考委員の秋本治が、りんたろうのアニメ監督作品や手塚アニメについて語るトークイベントを実施する。贈呈式と記念トークイベントには、一般参加者200人を無料招待。来場者には、受賞者の描き下ろしやメッセージ、社外選考委員の選評を収めた記念小冊子と「ヒョウタンツギ」のオリジナル記念ピンバッジがプレゼントされる。
第29回手塚治虫文化賞 贈呈式・記念トークイベント
日時:2025年6月5日(木)14:00~16:00
会場:東京都 浜離宮朝日ホール
提供元:コミックナタリー