
「土曜日の三重奏」の舞台は、とある総合病院の職員用住宅。医者の父と家庭を支える母に囲まれて育った少年・真琴は、中学受験に備えてピアノの習い事をやめた。父のような医者になるため勉強に専念するのも、そのためにピアノを我慢するのも、自分で決めたことだからと納得していたはずだったが、理由のわからない息苦しさに苦しむ真琴。そんな日々が、同じマンションに住む研修医・弦木と出会ったことをきっかけに変わっていく。真琴、真琴の母親、真琴が慕う弦木、3人の視点から物語を描く。表題作に加えて、読み切り「欠ける月」も単行本には収録されている。
提供元:コミックナタリー