

フジテレビ「+Ultra」枠ほかにて放送中で、3月26日放送の第12話で最終回を迎える「ハニーレモンソーダ」。本日のイベントでは、これまでのエピソードを数話ごとに振り返っていく。まず最初は、羽花が三浦界を追いかけ八美津高校に入学し、クラスメイトのあゆみや界の元カノ・芹奈に出会う第1話から第4話まで。市ノ瀬は「意外と展開が早い。序盤の第3話で(羽花が界に)物置部屋の秘密を教えてもらっている。界の性格ならずっと教えない選択肢もありそうなのに、羽花ちゃんだから教えることができたと思う。2人のもどかしい距離感が表されているかな」と話す。

続いては、夏休みや文化祭を経て、羽花が界への気持ちを自覚していく第5話から第8話まで。矢野が「界の元カノ・芹奈のことを羽花ちゃんがかばった後に、界が芹奈を心配するシーンがあって。そのときに羽花ちゃんはどんな気持ちだった?」と言うと、市ノ瀬は「え? 困惑しかない。嘘でしょ……!?って思った。(芹奈という)ライバルが圧倒的すぎてもうダメなのかも……って」と答える。
また文化祭で界が発した“石森係”というワードについて、矢野は「何言ってるんだ!?と思った」と最初は困惑したそう。しかし「界だから言えるセリフだし、周りも納得するような(羽花と界の)関係値があるから説得力がある。界の芯の強さが感じられる」と続け、今では納得したことを明かす。“石森係”と言われた側の羽花の気持ちについて、市ノ瀬は「何が何だか……(笑)。うれしさもあるけど、いいのかな?って気持ち」と推測した。
第9話から第11話にかけては、羽花の家族や界の知らない一面が明らかに。市ノ瀬は「羽花のお父さんが愛情の向け方が不器用すぎて印象的。アフレコでは(石森堅実役の)興津(和幸)さんとかけ合いした際に、ディレクションもあって少しゾッとするものがあって……」と回想する。矢野は「界は羽花とお父さんは真正面から向き合わないと自分との関係性を認めてもらえないと思っていた。周りの友達も、あゆみをはじめ本当にいい子たちばかりで、支えてくれたからこそ羽花は壁を越えられたのでは?」と語った。

ここからは第11話の後半を“公開ウォッチパーティ”し、キャスト2人が気になる場面でストップをかけるというコーナーへ。矢野は閉じ込められていた界を羽花が助けるシーンでストップし、「今まではピンチのときに界が駆けつけて羽花を助けていた。今回は羽花が本当に勇気を出して助けにきた。今までじゃ考えられない」と説明する。市ノ瀬が「ここは本当に好きなシーン。今までは守られて精一杯だった羽花ちゃんが、成長て見えてきたものがあるからこそ、界を助けたいと思った」と続けると、矢野は「2人だけの空間だと界もみんなに見せない表情をする。羽花ちゃんに対しては素直に受け入れられるようになり界自身も成長してると思う」と述べた。
市ノ瀬がストップの声を上げたのは、羽花が界に思いを伝えるシーンの前。市ノ瀬もこのシーンはかなり気合いを入れて演技したとのことで、「原作を読んで泣いちゃうくらい好き! ついについに!っていうところ。今までの気持ちが募りに募って、感情が溢れてくるからこその言葉たち」と紹介した。
最後に矢野は「個人的に界と羽花は感情の芯が似ていると思いました。自分よりもほかの誰かを思う強さが似ている。お互いに思い合い過ぎてなかなか距離縮まらなかったが、じっくり時間をかけて絆が深まってきたと実感している。最終話までぜひ見守ってもらえたら」と呼びかける。市ノ瀬は「いよいよ最終回。本当にあっという間で終わっちゃうのがすごく寂しい。羽花ちゃんの心の強さや成長の過程に勇気をもらえる素敵な作品。最後まで見届けてくれたらうれしい」と述べた。
(c)村田真優/集英社・ハニーレモンソーダ製作委員会
提供元:コミックナタリー