
「機動戦士ガンダム」「伝説巨神イデオン」「Gのレコンギスタ」など、強烈な個性を持つ作品を手がけた富野。「富野由悠季論」ではその60年におよぶキャリアの軌跡と、全監督作品を徹底的に解説する。富野の「鉄腕アトム」での経験、ストーリー主義をめぐるジレンマなどの話を交え、映像と膨大な制作資料にもとづき思想をすくいあげた。“演出の技”と”戯作者”を入り口に、その相互関係に迫ることでアニメーション監督としての富野の姿に迫っている。
「富野由悠季論」
- はじめに:「アニメーション監督」としての富野由悠季を語りたい
- 第1章:富野由悠季概論――「アニメーション監督」とは何か
- 第2章:演出家・富野由悠季の誕生――出発点としての『鉄腕アトム』
- COLUMN:富野監督作品全解説1 1968~1979
- 第3章:確立されていく語り口――『無敵超人ザンボット3』まで
- 第4章:一つの到達点――『機動戦士ガンダム』第1話
- 第5章:ニュータイプとは何か――戯作としての『機動戦士ガンダム』
- COLUMN:富野監督作品全解説2 1980~1988
- 第6章:科学技術と人間と世界――『伝説巨神イデオン』で獲得したテーマ
- 第7章:変奏される主題――『聖戦士ダンバイン』から『機動戦士Zガンダム』へ
- 第8章:演出と戯作の融合――詳解『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』
- COLUMN:富野監督作品全解説3 1991~2022
- 第9章:運動と人間性――『機動戦士ガンダムF91』以降の演出術
- 第10章:失われる言葉と繋ぎとめる身体――『海のトリトン』から『新訳Zガンダム』へ
- 第11章:大転換、大地へ――『Gのレコンギスタ』への道のり
- おわりに
- 人名索引
- 主要監督作品メインスタッフリスト
提供元:コミックナタリー