

浅野のイラストには冴羽女子寮の部屋で駄弁る入巣とルカの姿が描かれた。平尾は予告映像にも登場する、Switchで遊ぶ入巣の膝にルカが滑り込むワンシーンを執筆。大童は自分の前にある“壁”を物理的に掘り進めようと汗を流すルカと、アルマジロTシャツを着てベッドに座る入巣の姿を描いた。

またヨーロッパ企画代表の
「ネムルバカ」は、大学の女子寮で同じ部屋に住む後輩・入巣柚実と、先輩・鯨井ルカの日常を描く物語。
ぐんぴぃ(春とヒコーキ)コメント
原作が好きすぎるあまり、かなり厳しい目で観たと思う。大学生活を送ったものなら誰しも経験したことがある、ぷかぷか浮いているような気だるい閉塞感と、真綿で首を絞めていることに気づいていないわけではない焦燥感。映画になるのは嬉しいけど、果たしてそんな空気感を実写化できるの?と値踏みするような気持ちで観た。
杞憂だった。SNSがなかった時代の原作は現代版に解釈されていて、漫画ならではのシーンは換骨奪胎されていて。ここ読みたかったんだよな~!みたいな話も描かれていた。そしてラストのあのシーン。泣いてしまった。漫画「ネムルバカ」に正直な音楽が重なるとこんなに素晴らしいんだ。満を持してオススメできます。
あと、ロングコートダディの兎さんが面白すぎました。
伊澤彩織コメント
間違ってもいいから、大切な友人と話がしたくなった。
感性のままに話す何気ない会話ができたなら、私はきっと今いる居場所を尊く思える。
大人になると、社会というブロックが天秤に乗り、自由が離れてゆく気がしてしまう。
でも、徐々に手放される純粋さに気づいたなら、引き摺ったモラトリアムさえ愛おしくなるだろう。
とたコメント
将来の夢は何ですか?って質問にドキッとしたことがある人全員に「ネムルバカ」をお勧めしたいです。
面白すぎます。
皆が皆やりたい事があるとは限らないけど、平等に進む時間に焦る日常。高い解像度と脱力感のある会話にどんどん引き込まれていました!軽蔑したはずのものを、自分の中にも見付けてしまって噛み締めること。観ながらも体感
していて恥ずかしくなるほど共感しました。
片桐(Hakubi)コメント
女の子2人のオフビートな会話。冷めているのにとても熱い。知ったようなことを言い煙に巻いてやり過ごす全ての人に中指を立てて歌うこの映画に胸が高鳴りました。人生は続くけど、その瞬間の輝きは永遠だ!
エレキコミック やついいちろう(芸人/DJ/俳優)
思い出さないように蓋をしてしまっていたり、何も感じないよう誤魔化したりしてきた、身に覚えのある大切な感情ばかりが詰まっている作品でした。入巣と先輩がまだ私の心の中でワイワイやっていてくれているような気がしています。忘れたくない気持ちを甦らせてくれました。
上田誠コメント
ライブハウスってそうかっこいいんですよ。普段からいいなあって思ってる先輩が、ライブハウスで別人みたいなパフォーマンスしてて胸がぐわあってなって、その帰り道に後ろから追いかけてきてくれて一緒に帰れるのなんて最高。次の日いっしょにビデオデッキの配線してるのとか。そんな暮らしがずっと続くといいと思ってた、のに。
末廣末蔵コメント
ここまで魂を揺さぶる“音楽バンド”映画がこれまで日本にあっただろうか...多分無い!
「ベイビーわるきゅーれ」阪元裕吾監督、アクションじゃないのに!拳銃出てこないのに!それでも観客の心臓は完全に撃ち抜かれる!主演女優2人の奇跡的な化学反応はどうだ!
冒頭からのオフビートな会話やシニカルな展開も、全てが来るべき”或る瞬間”に向けて周到に、そして確実に積み重ねられていく...これぞ“純映画”的カタルシス!“とにかく観てよ!”としか言えない超傑作!としか言えない!
寺嶋夕賀コメント
この春に観たい、眩しすぎない青春の日々。
何者でもない自分への焦燥感や、何者でもないからこそ生める熱気を、あの頃、勢いまかせに東京に飛び出してきた自分と重ねて懐かしさに浸る。ルカと入巣、どちらにも心当たりのある感情に刺さりまくって愛おしさが止まらない。
ゆいちむコメント
すごすぎ。高いハードルを余裕で飛び越えてしまう異能持ち、阪元監督にマジで感謝。
永遠に眺めていられる日常系からの急転調、そこから駆け抜けるラストの演出はトリハダでした。
沁み入るような極上のカタルシスに包まれちゃってください!
映画「ネムルバカ」
2025年3月20日(木・祝)新宿ピカデリーほかで全国ロードショー
スタッフ・キャスト
原作:石黒正数「ネムルバカ」(徳間書店 COMICリュウ)
監督:阪元裕吾
制作プロダクション:Libertas
製作幹事・配給:ポニーキャニオン
出演:久保史緒里(乃木坂46)、平祐奈、
(c)石黒正数・徳間書店/映画『ネムルバカ』製作委員会
提供元:コミックナタリー