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庵野秀明が「ガンダム」の影響力語る「僕をアニメーションに戻してくれた作品」

2025/2/22 日本エンタメ

TVアニメ「機動戦士ガンダム」のトークショー付きセレクション上映会が、本日2月22日に東京・新宿バルト9で開催され、庵野秀明、メカニックデザイナーの出渕裕、アニメ・特撮研究家の氷川竜介氏が登壇した。

TVアニメ「機動戦士ガンダム」のトークショー付きセレクション上映会が、本日2月22日に東京・新宿バルト9で開催され、庵野秀明、メカニックデザイナーの出渕裕、アニメ・特撮研究家の氷川竜介氏が登壇した。

左から庵野秀明、出渕裕、氷川竜介氏。
【画像】出渕裕が描いた「機動戦士ガンダム」のイラストを見せる氷川竜介氏
出渕裕の描いたイラストを見せる氷川竜介氏。

庵野秀明が14話をセレクトした理由とは

ステージに登壇すると、氷川氏はタブレットで出渕が描いた「機動戦士ガンダム」のイラストを客席に向かって見せる。出渕は自身が「機動戦士ガンダム」のスタッフではないと説明しつつも、雑誌で「機動戦士ガンダム」特集が行われた際にこのイラストを描いたのだと紹介した。セレクション上映会では「機動戦士ガンダム」の第1話、2話、14話を上映。14話「時間よ、とまれ」を選んだのは庵野だそうで、理由を問われると「富野(由悠季)さんらしいのと、『ガンダム』らしいのが両方いい塩梅に入っている。『ガンダム』らしいものを1個入れておこうと思った」と回答した。

庵野秀明

モビルスーツなどに乗っていないむき出しの人間を、アムロが撃てないという14話のシーンに出渕が言及すると、庵野は「ああいう細かい描写が富野さんらしくていい」と称えた。氷川氏も「ブライトが(爆弾の処理を)アムロ1人にやらせるんだっていうのを断腸の思いで言ってるのに、結局みんなで駆け出してるってところがけっこういいですよね」と続き、一同は同意する。1話、2話については出渕が「面白い。よくできているんですよ。本当に構成に隙がないんだ」と称賛し、庵野も「つっこみようがない」とコメントした。なお庵野の上映エピソードの候補には、第39話「ニュータイプ、シャリア・ブル」も入っていたそうだ。

出渕裕

安彦良和の原画は「なまめかしい」

2014年12月に「日本アニメ(ーター)見本市」で配信され、本日の上映会でも上映された「安彦良和・板野一郎原撮集」についてのトークも展開された。氷川氏は以前、「安彦(良和)さんのアニメーションはけっこう知ってるんだけど、安彦さんの絵のまま動いた動画は誰も見たことがないだろう」と考え、安彦の原画を復刻して動画にするという企画を立てたのだと言う。企画は一度ボツとなってしまったものの、それを知った庵野が「いい企画だ」と思ったことから制作が決定したのだと明かした。出渕は安彦の絵について「線がすごいきれいというか、なまめかしいんですよね。生き生きしてる」と語り、動画になるとその味わいが変わってしまうのだと続ける。「えんぴつの線のダイナミックさや、なまめかしさっていうのは、なかなかあれを観ないと感じてもらえない」と述べた。さらに「劇場版 機動戦士ガンダム」の際に安彦が描き下ろした原画を中心としたムックを氷川氏が制作したという話題に移ると、庵野は「あれもアニメーターになるきっかけの1つ」とその影響力を伝えた。

左から庵野秀明、出渕裕。

劇場版「機動戦士ガンダム」公開直前の1981年2月22日に開催されたイベント「アニメ新世紀宣言」から44周年を記念して行われたこの上映会。会場にいたと言う出渕は、当時の写真を見ながら押し寄せた観客の雰囲気や、等身大のガンダムを再現したパネルについて語り「もうこんなに経っちゃったんだね」と懐かしんだ。氷川氏によると、当時メディアにより青年層がアニメを見るようになったと周知されていたものの、まだ「子供のもの」というイメージが強かったのだとか。このイベントは、そんなアニメへのイメージを一新したいという思いのもと開催されたものだと述べた。

庵野秀明

「機動戦士Gundam GQuuuuuuX(ジークアクス) -Beginning-」では、一年戦争部分の脚本を庵野が担当している。出渕は富野のセリフが特徴的であると話し出し、庵野が執筆したセリフについて「ジオン兵たちの言い回しも『そうそう、(富野なら)こういうふうにしゃべらせる』って思うところがあって、すばらしいと思いました」と絶賛。庵野は「がんばりました」とはにかむ。なお出渕が庵野に、今後展開される「ジークアクス」は庵野が監督をやらないのかと尋ねた際は、「満足したからいい」と答えたそう。当時はその回答を疑問に思っていた出渕だったが、「劇場アニメを観て(言葉の意味が)わかりました」と笑うと、すでに作品を観た様子の客席からも笑い声が上がった。

左から庵野秀明、出渕裕、氷川竜介氏。

庵野秀明にとって「ガンダム」は「僕をアニメーションに戻してくれた作品」

最後の挨拶になると、出渕は「機動戦士ガンダム」放送前から期待作だと考え、制作に携わりたいと考えていたのだと吐露する。「いいな、『ガンダム』やりたいな」と思っていたところ、「機動戦士ガンダムZZ」から携わるようになり、数々の作品に参加してきたと言う。そして縁ができたことの喜びを伝え、「氷川さんや庵野さんとこういうふうに登壇して、皆さんにお話ができるのはとてもうれしいし、光栄だと思っています」と笑顔を見せた。

左から庵野秀明、出渕裕、氷川竜介氏。

庵野は「機動戦士ガンダム」の予告を観るまでは「アニメもそろそろ卒業かな」と思っていたと振り返る。ガンダムが顔を上げ、目が光るカットを観て「これ毎週ちゃんと観なきゃいけない」と思ったそうで、「あのときそれを観てなかったら、自分の人生ちょっと違ったかもしれないですね」と思いを巡らせた。最後に「僕をアニメーションに戻してくれた作品で恩がありますので、こうして影ながら応援できれば」と思いを述べると、一同から「影じゃない」とツッコミが入り、和やかな雰囲気でステージは幕を下ろした。

提供元:コミックナタリー

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