松本零士にとって初の大規模展覧会「松本零士展 創作の旅路」が、6月20日から9月7日まで、東京・東京シティビューで開催される。

2027年に50周年を迎える、松本の代表作「宇宙海賊キャプテンハーロック」と「銀河鉄道999」。これを記念して数々のプロジェクトが企画されており、今回の「松本零士展 創作の旅路」は「銀河鉄道999」50周年プロジェクトの第1弾となる。

マンガとアニメという2つのフィールドで独自の世界観を表現し続けた松本。「松本零士展 創作の旅路」では、その魅力を代表作の「銀河鉄道999」を軸に掘り下げていく。会場には初期作品を含む300点以上の原画、初公開の資料や貴重な思い出の品々を展示。また9月27日から2026年1月12日にかけては、北九州会場として、福岡・北九州市漫画ミュージアムの企画展示室でも巡回展が行われる。

零時社の代表取締役であり、松本零士の長女である松本摩紀子氏は「『遠く時の輪の接するところで再び巡り会える』松本が常々申していた言葉ですが、それは未来に限らず、過去にも存在しているのかもしれません。本展覧会を通じて、ご来場された皆様おひとりおひとりが、それぞれ思い思いの『時の輪の接するところ』にて松本に出逢っていただけましたら幸いです」とメッセージを綴った。

なお本日2月13日は松本の命日。これに合わせ、親友であるちばてつやと、「銀河鉄道999」や「宇宙戦艦ヤマト」に影響を受けて宇宙飛行士になった山崎直子の対談映像「松本零士に想いをよせて」が、東映アニメーションの公式YouTubeチャンネルで公開された。

さらに2月15日20時には「宇宙海賊キャプテンハーロック」のフル3DCG映画「キャプテンハーロック -SPACE PIRATE CAPTAIN HARLOCK-」が、YouTubeの東映アニメーションミュージアムチャンネルにてプレミア公開されることも決定。アーカイブは3月1日20時まで視聴することが可能だ。視聴ページは2月14日18時に、同YouTubeチャンネルと東映アニメーションミュージアムチャンネルの公式X（@toeianime_MC）で告知される。

企画協力・零時社コメント

父、松本零士が星の海に旅立って早2年、このたび関係各社様のご尽力により、原画展を開催する運びとなりました。あんなに大切にしていたペンの1本でさえ持たずに旅に出てしまった松本ですが、遺された、まさに星の数ほどの原画1枚1枚には、その時々の松本がたしかに息づいています。
机に向かい一心不乱にペンを動かす、そんな父の横顔を見ながら私は育ちました。幼い頃は仕事ばかりの父に淋しい思いもしましたが、今、遺された原画を通して、あの頃の父に、少年の日の父に会えた奇跡を、嬉しく幸せに思っております。
「遠く時の輪の接するところで再び巡り会える」松本が常々申していた言葉ですが、それは未来に限らず、過去にも存在しているのかもしれません。本展覧会を通じて、ご来場された皆様おひとりおひとりが、それぞれ思い思いの「時の輪の接するところ」にて松本に出逢っていただけましたら幸いです。
零時社 代表取締役 松本摩紀子

「銀河鉄道999」50周年プロジェクト 松本零士展 創作の旅路

期間：2025年6月20日（金）～9月7日（日）
会場：東京都 東京シティビュー

期間：2025年9月27日（土）～2026年1月12日（月・祝）
会場：福岡県 北九州市漫画ミュージアム 企画展示室

提供元：コミックナタリー