English
TVアニメ「SK∞ エスケーエイト」の新作OVA「SK∞ エスケーエイト EXTRA PART」の期間限定先行上映の公開記念舞台挨拶が、去る1月26日に東京・新宿バルト9で開催された。上映前に行われた舞台挨拶には、喜屋武暦役の
3月19日のリリースに先がけ、新宿バルト9を含む全国10の劇場で先行上映されている「SK∞ エスケーエイト EXTRA PART」。先行上映ではOVA本編に加え、第1期の特別編集映像や畠中、小林、内海紘子監督によるインタビュー映像もスクリーンで楽しめる。
早速、「EXTRA PART」のアフレコで印象に残ったディレクションについて尋ねられる面々。畠中は、暦とランガがこれまでを振り返る冒頭の総集編パートに触れ、「（小林と）掛け合いで録ったんですけど、2人だけではなく、目の前にゴリゴリマッチョのタンクトップを着た人がいると思って、その人に緊張感をもって作品を紹介してくださいと言われて」と、スタッフの意外な言葉に戸惑ったことを明かす。小林も「ただ『こういう歴史があった』と紹介するのではなく、バトルする熱量でやってほしいっていう」と補足。松本が「シャドウみたいな人がいる感じ？ 『やんのかコラァ』って」と聞くと、小林は「自分は三宅（健太）さんがそこにいると思って演じました」と返答し、観客の笑いを誘う。
あまりディレクションを受けた覚えがないという緑川。それに対し松本は「けっこう私のほうに（ディレクションが）来たんですよ」と前置きし、「“EXTRA PARTビジュアル”第1弾から、高校時代の2人（桜屋敷と南城）が何かやりあうんだろうなっていうのは想像がつくと思うんです。僕も『ここでもやりあうのか』と思って挑んだんですけど、テストが終わった後に『松本さん、ちょっと若さを意識しました？』と聞かれて。『意識しています』と返したら、『（その意識は）取っ払ってください』と。テストのときは（緑川とは）別の部屋で録っていたので、相手のセリフがあまり聞こえず、いろいろ1人で先走ってしまったなと反省しました」と述懐する。
スケートボードをしていない暦たちの日常が描かれる「EXTRA PART」。ほかにも見てみたいエピソードはあるかと問われると、小林は暦とランガが映画館でフードを食べている来場者特典のイラストカードにちなみ、「みんなの大食いバトルが見たい」と伝える。緑川はランガの字があまり上手ではないことを挙げ、「ランガに（表向きの姿はAI書道家の）チェリーが字を教えるのはどうだろう」と提案。さらに緑川が「こうやって」と小林の背後にまわって手を取り、書道を教えるジャスチャーを行うと、その様子を目の当たりにした畠中は、「（ファンを）わかりすぎていませんか、ツボが押さえられすぎてはいませんか」とすかさずツッコむ。また松本が、表の姿はイタリア料理店のオーナーシェフのジョーになぞらえ、「自分たちが演じるキャラクターが、いつ料理や書道に目覚めていったのかを知りたい」と話すと、会場からは大きな拍手が。その後も4人は「いつチェリーが（パートナーであるAIの）カーラと出会うのか知りたい」「ジョーのご両親もマッチョなのか見てみたい」と、その話題で盛り上がる。
「EXTRA PART」の注目ポイントについて話が及ぶと、畠中は「高校時代のジョーとチェリーももちろんなんですけど、周りにいる学生さんですごく好きなキャラクターが1人いて。2人のケンカを体を張って止めにかかってくれるメガネの子なんですけど。その子が声も含めて愛おしいんですよ」と熱弁。小林は「暦、ランガ、実也が、暦の家で過ごすシーン。暦と実也が取っ組み合うシーンはアドリブだったので、どのあたりに出てくるのか注目してほしいですね」と語る。緑川は「僕と松本さんの生体エネルギーがギュッと濃縮されてボイスに乗っているので聞いてほしいのと、ランガの字が愛おしいっていう。一所懸命がんばっているのが伝わってくる。あの字のフォントが欲しい」と述べ、松本は「緑川くんも言ってましたけど、あの激しい収録からよく生きて帰れたなというくらい、おじさんたちが命削ってやりました」と続けた。
最後に松本は「みんながんばった分、それがいい形でファンの皆さんの楽しみにつながってくれれば」、緑川は「もっともっとスケールが大きい『SK∞ エスケーエイト』を観てみたいなってイチファンとしても思いますので、引き続き応援のほどよろしくお願いいたします」と挨拶。小林は「キャスト・スタッフがとにかく作品が大好きで。“楽しい”っていう作品のテーマにもなっている思いが、フィルムにも乗っているし、観た分だけ皆さんにも還元されると思います。今回の『EXTRA PART』は（キャラクターの）みんなが主役のお祭り的な作品なので、楽しんでいただけたら」と語りかける。畠中は「『本当にお待たせしました』とまず言いたい。『SK∞ エスケーエイト』に関わっている1人ひとりが、作品になんらかの思いを抱いていて、その思いが紡がれている、フィルムにもいっぱい詰まっている。皆さんもその思いをつないでくれたらうれしいですし、また一緒にスケートが出来たらなと心から思います」とメッセージを贈った。
「SK∞ エスケーエイト EXTRA PART」劇場先行上映
期間限定で上映中
対象劇場：北海道 札幌シネマフロンティア、東京都 新宿バルト9、池袋HUMAXシネマズ、神奈川県 横浜ブルク13、川崎チネチッタ、千葉県 京成ローザ10、埼玉県 MOVIXさいたま、愛知県 ミッドランドスクエアシネマ、大阪府 T・ジョイ梅田、福岡県 T・ジョイ博多
(c)ボンズ・内海紘子／Project SK∞ OVA
提供元：コミックナタリー
