劇場アニメ「
2004年の劇場公開から昨年20周年を迎えた「イノセンス」。「GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊」の続編として、バトーを中心とした物語が展開される。4Kリマスター版が、劇場のスクリーンにかけられるのは今回が初。劇場用に制作された「イノセンス」の4Kリマスター版の初号試写を鑑賞した押井監督は、「今回『イノセンス』の4Kリマスター版を公開するにあたって、20年ぶり……もしかするとスクリーンで初めて、通して観たかもしれません。とても綺麗で美しく仕上がっていて良かったです。当時は、何年もかかって手描きやCGで仕上げた画を細かなディテールまで映像で再現できなかった。ですが今回、高解像度のデジタルスキャンをしたことで、画の精度が格段に上がったと思います。4Kの威力を確かに感じました」と感想を語っている。
押井守(監督・脚本)コメント
今回「イノセンス」の4Kリマスター版を公開するにあたって、20年ぶり……もしかするとスクリーンで初めて、通して観たかもしれません。とても綺麗で美しく仕上がっていて良かったです。
当時は、何年もかかって手描きやCGで仕上げた画を細かなディテールまで映像で再現できなかった。ですが今回、高解像度のデジタルスキャンをしたことで、画の精度が格段に上がったと思います。4Kの威力を確かに感じました。それで当時のことを思い出しましたが、当時は病んでたなと(笑)。「イノセンス」が完成した後、2ヶ月くらい寝込んで立てなかったんですが、この作品にはその病んでるエネルギーが入っていました。美しいものを作るためには、何かを乗り越えないといけない。改めて観て、この作品から情念というのか退廃的な魅力を感じました。
皆さんにもぜひ劇場でご覧いただきたいです。
提供元:コミックナタリー