「キミプリ」紫雨こころは侍？高橋ミナミの強すぎるプリキュアへの思い｜「日刊まにら新聞」ウェブ The Daily Manila Shimbun Web

アニメ「プリキュア」シリーズの最新作「キミとアイドルプリキュア♪」のお披露目オンライン会見が昨日1月25日に開催され、キュアアイドル／咲良うた役の松岡美里、キュアウインク／蒼風なな役の高橋ミナミ、キュアキュンキュン／紫雨こころ役の高森奈津美、ABCアニメーションの西村舞音プロデューサーが登壇した。

上段左からキュアキュンキュン、キュアアイドル、キュアウインク、下段左から高森奈津美、松岡美里、高橋ミナミ。

【画像】「キミとアイドルプリキュア♪」のプリキュアと声優陣の集合写真

「わんぷり」の収録終わりにサプライズ

左から高森奈津美、松岡美里、高橋ミナミ。

2月2日に放送開始される「キミとアイドルプリキュア♪」。西村プロデューサーは今作のテーマについて、「私たちが今回伝えたい“アイドル”は、『キミと一緒に輝くことができるアイドル』です」と話し、「シリーズ最強の輝きを放つ作品にしていきたいと思っております」と意気込みを述べる。続いてキュアアイドルのサプライズステージが行われ、元気いっぱいな歌とダンスで会見のスタートを彩った。

左からキュアアイドル、松岡美里。

ステージが終了すると松岡、高橋、高森がプリキュアとともに登場し、それぞれのプリキュアの口上を披露。まずは「キミとアイドルプリキュア♪」に出演が決定した際の心境が尋ねられる。「わんだふるぷりきゅあ！」でキラリンウサギ役を演じていた松岡は、その収録終わりにサプライズで出演を発表されたのだそう。「信じられない。びっくりという感じで、気づいたら涙が溢れていました。『プリキュア』は小さい頃から自分自身もずっと観ていたんですよ。だから大人になって、憧れの存在になるという幸せ感でいっぱいです」と興奮気味に話した。

こころは侍？ギャップがかわいいキュアキュンキュン

左からキュアウインク、高橋ミナミ。

ななとお揃いにするため前髪を切り、気合い十分といった様子の高橋。これまで「プリキュアになりたい」と言い続けていたそうで「やっと念願のプリキュアに声を吹き込むことができる、命を吹き込むことができるんだなと思って、すごくワクワクしました」と目を輝かせる。そして「（プリキュアは）本当に特別で、本当に人の心の支えになれる存在だなとずっと感じていました。そんな"キミ"を支えられるような役者を目指していたこともあって『絶対いつかプリキュアになりたい』と思っていた」と熱弁した。一方「デリシャスパーティ♡プリキュア」でコメコメ役を演じていた高森は「その記憶が私の中で全然まだ新しかったので、『まさか』という気持ちがあって」と驚きを伝え、「オンエアを初めて観るまで、まだ実感が湧かないのかもしれないなという気持ちで今この場にいる」と心境を明かした。

左からキュアキュンキュン、高森奈津美。

松岡のうたへの印象は、「その瞬間を大切に生きている子」。「コロコロと変わる表情や動き、感情がとっても魅力的な女の子だと思っていて、彼女の中に『キラッキランラン～♪』なものがいっぱい詰まっているなって感じています」と微笑んでキュアアイドルに視線を送る。高橋は「ななちゃんはとても真面目な女の子で、だからこそたくさん考えて次の行動に移す」とななの聡明さをアピール。「だから彼女が一歩踏み出すときには相当な覚悟を感じて、毎回心を込めながらお芝居させていただいております」と思いを述べた。高森はキュアキュンキュンというキャラクター名や、キャラクターのイラストを見て、こころをかわいい子だと思っていたところ、収録現場でスタッフに「こころは侍です」と言われたのだそう。「根っこが硬派でストイックという部分は忘れずに演じようと思っている」と演技について語り、「そのギャップがすごくかわいくてたまらないなって。早く“侍”の部分をみなさんにお届けしたいですね」と笑顔を見せた。

「プリキュア」に出演したいという思いが強すぎて……

左からキュアキュンキュン、高森奈津美、キュアアイドル、松岡美里、キュアウインク、高橋ミナミ。

こころの「心キュンキュンしてます！」という口癖にちなんで、「最近キュンキュンした」ことが高森に問われると、松岡、高橋、高森の3人で「キミとアイドルプリキュア♪」への出演を祝うパーティをしたというエピソードが披露される。キャスト発表前だったため、周囲に悟られないようパーティは高森の家で開催され、高橋は「私たちおめでとう」とだけ書かれたケーキを用意したという秘話を楽しげに話す3人。「身内でおめでとうパーティをするのが初めてのことだったので楽しくて。もうすでにいい座組だなと思って、キュンキュンしっぱなしでした」と振り返った。

キュアウインクの決めゼリフの中の「一歩踏み出す」というワードから、最近一歩踏み出したことはという質問が投げかけられた高橋は、即座に「『プリキュア』に出演できたこと」と答える。出演したいという思いが強すぎて、役が決まる前も毎年「プリキュア」の収録に合わせてスケジュールを空けていたと明かし、一同を驚かせる。「スケジュールが本当に『プリキュア』の収録で埋まったことが一歩踏み出したこと」と、今回の出演が大きな一歩になったことを伝えた。またキュアアイドルにちなんで、松岡に自身にとってのアイドル的な存在が尋ねられる。松岡は歳の離れた妹を「ずっと昔から私にとってのアイドル」と紹介し、メロメロな様子を見せた。

プリキュアはアイドルであり、ヒーロー

左から高森奈津美、キュアキュンキュン、松岡美里、キュアアイドル、高橋ミナミ、キュアウインク。

アイドルとプリキュアの共通点を聞かれると、松岡は「元気をあげることができる存在」「応援している側もキラキラした気持ちになれる」という点を挙げた。対して高森は、「プリキュアもキラキラした部分だけじゃなくて、壁にぶつかってけっこう悩んだりして、そういうのを乗り越えて強くなっていく」と苦悩する姿に着目。その姿をアイドルに重ね、「等身大の女の子ががんばって輝いている部分って重なるのかな」と思いを巡らせる。さらに声優とプリキュアの共通点を問う質問が飛び出すと、高橋はプリキュアの変身と声優の仕事が似ているのだと述べ、「声優もキャラクターがいて声を当てさせてもらって、特別な存在になれているというか。普段は本当にただの人なので」とはにかんだ。

「キミとアイドルプリキュア♪」の魅力について、高森は制作スタッフと関わる中で「私たちはアイドルコンテンツをやっているわけじゃなくて、本当に“キミとアイドルプリキュア♪”というプリキュアをやるんだ」と感じたと語り、ただアイドルをモチーフにしているだけではないことをアピール。高橋はアイドルとは歌やファンサで人の心を支える存在だとし、「プリキュアはアイドルで、ファンサして、直接“キミ”を助けられるっていうところが、アイドルが本当に具現化したみたい」と熱弁を振るうと、松岡も同意しながら「アイドルであり、ヒーローみたい」と続いた。

たくさんの素敵な曲をお届けできる

左から高森奈津美、松岡美里、高橋ミナミ。

「キミとアイドルプリキュア♪」に出演するにあたり、松岡は実際のアイドルの映像をたくさん視聴してパフォーマンスや観客の笑顔を観察したという。高森はダンスが得意なこころを理解するために、初めてダンスレッスンを受けたことを打ち明けた。「まだ全然こころちゃんには届かずなんですけど」と苦笑いする高森に、周囲が「こころちゃんに教えてもらいましょう！」と促すと、キュアキュンキュンが励ますように高森の顔を覗き込む。もともとアイドル好きだという高橋は「（アイドルに）パワーをもらって、それのおかげで日常生活もがんばれているところがあった」と話し「私が今までアイドルたちにもらってきた思いを、テレビの前の“キミ”に伝えられるといいな」と意気込んだ。

最後は松岡が、これまでのファンや関係者からの支えに思いを馳せ、「いっぱいの人からもらったこのキラキラを、テレビの前の“キミ”に届けられるように精一杯がんばっておりますので、ぜひ“キミ”の心も『キラッキランラン～♪』になってください！」とメッセージを送った。続く高橋は「応援してくれてる“キミ”の勇気の一歩になれたらうれしいなと思っています」と笑顔を振り撒く。高森は「こころちゃんに夢を叶えてもらえたので、今度は私が1年間こころちゃんの夢を叶える」と思いの強さを覗かせ、「たくさん素敵な曲が皆さまのもとにお届けできると思います」と楽曲についても言及。最後に子供たちやファンに向けて「自分がプリキュアだという気持ちでぜひ1年間楽しんでいただけたらなと思います」とコメントし、会見を締め括った。