映画「
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2月7日より全国で上映される「ショウタイムセブン」は、爆弾が仕掛けられたテレビ局を舞台にしたサスペンス。国民的ニュース番組「ショウタイム7」を降板させられた、阿部が扮する元人気キャスター・折本眞之輔が交渉役となって、犯人との電話を生中継する様子がリアルタイムで描かれる。Perfumeは主題歌として新曲「Human Factory -電造人間-」を提供しており、本人役で劇中にも登場。Perfumeが劇映画に出演するのは、2011年公開の「モテキ」以来約14年ぶりとなる。
本人役なので役作りする必要なかったはずなのに
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上映前イベントでは、かしゆかが「本人役で出していただいて光栄です。どこで私達が出てくるのか、楽しみに見ていただけたらうれしいです」と挨拶。これに付け加えるように、のっちは「本人役なので役作りする必要なんてまったくなかったはずなんですけど、とっても緊張した私たちが見られると思います」と振り返った。
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アナウンサーを演じるのは始めてだったという阿部。セリフの量は過去最高だったそうだが「不思議なことに、アナウンサーの言葉ってきれいで、ちゃんと考えられていたので意外と覚えやすかったんですよ」と、演じながら驚いていたことを明かす。撮影現場で見た阿部のすごさについて問われた生見は、「信じられないくらいの量のセリフを、緊張感のある現場で一発でこなされていて。あと、どアップで阿部さんが映るシーンも多くて、こんなに顔面がアップに耐えられる方がいらっしゃるんだ!と思いました」と回答。渡辺監督も同意して「撮影中は1カ月、阿部さんのアップを毎日見続けて、たぶん家族の顔よりも阿部さんの顔を観ていました」と話した。
なんでPerfumeなのか、観ていたら意味がわかると思います
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実際に生放送の歌番組も出演しているPerfumeだが、映画の撮影中はかなり緊張していたそうで、かしゆかは「音楽の現場とは全然空気感が違って、ガヤガヤしてないんですよ。ずっとシーンとしてて緊張感が煽られちゃって、3人とも顔がカチコチに固まっちゃってました。動きを間違えたときも『すいません、もう一度』っていうのが本当に心苦しくて」と回想。のっちは完成した映画を観た感想を「めっちゃワクワクしました! ハラハラしたし、手で口を押さえて目をまんまるにするタイミングが何回もあったよね?」と語り、あ~ちゃんの「自分たちの緊張が画面に映っちゃってたけど、それが映画の緊迫感といいふうに相まって、いいふうになってました」という言葉に客席から笑い声が湧いた。
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そしてのっちは「緊迫感のある映画と私たちが自分の中であんまりつながらなくて、なんでお声がけくださったんだろう?と思ってたんですけど、観ていたら『そういうことね』って意味がわかると思います」と、これから映画を観る来場者たちの期待を煽った。
私の家は天井が高いから
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その後に行われたのは、主人公の折本が爆弾犯からの無茶な要求に翻弄されることにちなんで、登壇者たちが阿部に“無茶な要求”をするというコーナー。生見が「阿部さんのプライベートが想像できないからYouTubeでVlogをやってほしい」と言うと、Perfumeの3人は「超見たい!」と声を上げた。続いて吉田が「阿部さんが出演された『VIVANT』っていうドラマ、すっごく面白くて大ファンで、なんで俺はこれに出てないんだろうって思ったんです。もし『2』をやるなら、阿部さんからTBSのほうにいい役できないか言っといてもらえませんか?」と話すと、阿部は「言っときます」とこれを快諾。そのやり取りを見たあ~ちゃんは「すごい! そんな個人的なことでもいいんですか!?」とテンションを上げていた。
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そんなあ~ちゃんが話した“無茶な要求”は「初めて生でお会いして、本当に背が高いなと、頭身がすごいことになってるなと思いました。私の家は天井が高いから、カーテンの上のところに手が届かなくて、一度もクリーニングに出したことがないんですよ。阿部さんだったら届きそうだから、私の家に来てカーテンを取っていただけませんか?」というもの。意外な要求に会場は笑いに包まれたが、阿部の返事は「机の上に椅子を置いて(その上に乗って自分で取ってください)」というつれないものだった。そしてかしゆかが、Perfumeの自己紹介を阿部含めて4人でやりたいと提案。阿部は照れながらも「やります」と要求を受け入れた。途中で恥ずかしくなった阿部が「やっぱり断っていいですか?」と言って一度は中断されるも、あ~ちゃんに「いい記念になるんで」とたしなめられて再開し、「かしゆかです! あ~ちゃんです! のっちです! ……ヒロシです。4人合わせてPerfumeです!」という自己紹介コラボが実現した。
提供元:音楽ナタリー