漁業水産資源局(BFAR)によると、4~6月期の養殖を含む水産部門の漁獲量が99万トンと前年同期の102万トンから2.6%減少した。養殖部門の漁獲量が増えた一方、商業漁業や沿岸漁業による漁獲量が前年同期比で若干落ち込んだ。しかし、ナザリオ・ブリゲラ同局情報担当官は今年7~12月期の漁獲量は回復する見通しと説明。特に世界銀行と比政府が総額2億ドルほどの資金を支出するフィリピン漁業沿岸レジリエンシー事業の実施により、北部ミンダナオや中部ルソン地域における水産業のガバナンスや沿岸コミュニティーの生計向上、沿岸漁業地域における漁業資源管理の強化などが実現できる見通しで、今年下半期の漁獲量にも良い影響が出ると期待されている。
(16日・スター)