経済協力開発機構(OECD)は3日、2025年6月度の経済見通し報告書を発表し、フィリピンの2025年度の国内総生産(GDP)伸び率が5.6%にとどまるとの予測を明らかにした。24年度の経済成長率5.7%を下回り、比政府目標の6~8%に届かないとしている。しかし、26年度の経済成長率については6%に加速するとしている。比の1~3月期経済成長率は5.4%と前期24年10~12月期の5.3%を上回ったものの、前年同期の5.9%から鈍化していた。OECDは比の経済成長について、労働市場の堅調な拡大とインフレ率の低水準での推移が見込まれるため個人消費が依然旺盛で経済成長に寄与するとしたものの、米国や中国を含む主要経済大国への輸出減が見込まれることや、世界経済の不透明性の強まりで比人海外就労者からの国内送金にも影響を与え、比の経済成長を下振れさせると予想した。(4日・スター)
比25年経済成長率 OECD予測5.6%
2025/6/9
経済