フィリピン人実業家のアンドリュー・タン氏が経営する世界的な醸造大手エンペラドールは、スペインと英国における醸造子会社におけるスマート技術導入や再生可能エネルギーの利用拡大など持続可能性の拡充を強化している。同社は現在、スペイン醸造子会社のブドウ栽培事業においてインテリジェント灌漑システムや湿度・塩分センターの導入を拡充しているほか、鷹を使った天然害虫コントロール方法やドローンを使ったブドウ畑監視システムなども導入している。また、英国の子会社、ホワイト&マッカイでも旧式ボイラーを最先端技術導入のバイオマスボイラーに交換する事業を進めており、再生可能エネルギー利用を拡充し、カーボンニュートラルの目標達成も急ぐ。その一環としてバイオエネルギーセンターの利用を進め、醸造副次品加工やバイオメタンガスの生産などで、2026年までに総量2万900トン分の温室効果ガスを削減する目標を立てている。(3日・スター)
比エンペラドール 欧州で技術拡充
2025/6/5
経済