国際貨物取扱企業などを所有する有力実業家のエンリケ・ラソン氏が率いるプライム・インフラストラクチャー・キャピタルがロペス財閥傘下のエネルギー企業大手、ファーストジェンの所有する天然ガス燃料火力発電所や液化天然ガス輸入基地などの天然ガス関連事業の60%株式を500億ペソ超で買収する基本合意に達した。ファーストジェンが5月31日に比証券取引所に報告した。プライム・インフラストラクチャーは完全合意後、サンタリタ火力発電所(最大発電量1000メガワット)やサンロレンソ火力発電所(同500メガワット)、計画中のサンタマリア火力発電所事業(同1200メガワット)などに加えて、液化天然ガス輸入基地事業も含む天然ガス関連事業で60%株主となる。ファーストジェンも残り40%持株を維持する。プライム・インフラストラクチャーが水道やエネルギー、廃棄物処分事業などに従事する一方で、ファーストジェンは現在、国内に33カ所の発電所を運営し発電総量が3668メガワットに達する国内有数の発電事業体。(5月31日・インクワイアラ―)
ラソン氏企業が天然ガス事業買収
2025/6/2
経済