労働雇用省のパトリック・パトリウィラワン地方雇用局長は16日、ラジオ局のインタビューに対し、現在、申請から発行まで数週間から数カ月かかっている外国人雇用許可(AEP)の発行手続き期間を15営業日以内に終わらせることを盛り込んだ通達を出したことを明らかにした。
外国人がフィリピンで正式に就労する際には出入国管理省からの就労ビザに加えて、同省から労働雇用許可を得る必要がある。
同局長によると、これまでの外国人雇用許可に関するガイドラインでは決まった手続きに必要な日数や期間などの定めがなく、しばしば数週間から数カ月の日数がかかっていたため、外国人を雇用する企業や外国人労働者から苦情が多かったという。
AEPの申請を受けて同省は書類審査に加えて、就労現場となる企業の立ち入り調査なども行っており、この立ち入り調査の手続きで企業側の協力を得られないケースや場所の特定に時間がかかるなどし、しばしば手続きが遅れることがあったという。
今後は申請受理から15営業日以内に許可証が発行できるよう手続きの迅速化を確実に実施すると同局長は約束している。
労働雇用省によると、2024年度のAEP発行件数は6万312件だった。 (澤田公伸)