上院議会は3日、国内で採掘されたニッケル鉱石などの金属鉱石の輸出を5年間の猶予期間を経て禁止する上院法案2826号を最終読会で承認した。「大規模金属鉱業に関する税制向上法」と呼ばれる法案で、国内での鉱物精製事業や製造業を育成することが目的。国内最古の財界団体であるフィリピン諸島商工会議所(CCPI)はこのほど声明を出し「鉱石はさまざまな製品の原材料だがこれまでは輸出するばかりで、高価な最終製品を輸入することになってしまっている」と強調し、輸出制限を歓迎した。やはり鉱物資源が豊富なインドネシアは、2020年に同様の鉱物資源の輸出禁止措置を法制化し、22年にはニッケル鉱石およびボーキサイトの輸出を禁止している。(6日・マニラタイムズ)
鉱石輸出禁止法案 上院最終読会通過
2025/2/7
経済