現職議員も巻き込んだ国会議員向け開発補助金(通称ポークバレル)の不正流用問題や、比日経済連携協定(EPA)に基づく比人看護師・介護福祉士候補者派遣など、2013年のニュースを4回にわたり検証する。
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2024/10/10 10:102月9日(日)、23日(日)は休刊日です。
2024/10/10 10:10シリーズ・連載
年末検証
5月13日に投開票が行われたマニラ市長選で、エストラダ元大統領は、3期目を狙ったリム・マニラ市長(当時)に約4万票の差をつけ、新市長に当選した。新市長は就任宣誓式で「悪徳警官と犯罪の一掃」を政策の一つに掲げた。就任から約6カ月、マニラ市の犯罪発生件数はむしろ増加傾向にある。
2009年から始まった比日経済連携協定(EPA)に基づく比人看護師・介護福祉士候補者の派遣は、13年で第1陣の渡日から5年が経過した。看護・介護ともに、募集・選考から渡日、病院・施設で働きながらの勉強、国家試験受験、正規就労あるいは帰国という一連の流れが一巡りし、問題の指摘と改善が繰り返されてきた。しかし求人数、合格...
2010年6月に発足したアキノ政権の折り返し点となった13年。5月の統一選で政権基盤を強化し、「汚職の温床」とされてきた優先開発補助金(PDAF、ポークバレル)にメスを入れようとした矢先、武装グループによるサンボアンガ市街占拠事件とボホール大地震、史上最強とされる台風ヨランダ(30号)被害の対応に追われた。次期大統領...