冒険小説『樹海旅団』(光文社文庫に所収)の取材で、ボルネオ島と目と鼻の先に位置するフィリピン領、スルー諸島の国境近くの小さな島を訪れた。
速報
【速報】フィリピン中央選管は最高裁の差止命令を受け、来月13日に迫るバンサモロ自治政府発足選挙の準備を停止すると発表。バンサモロ和平プロセスの混迷深まる
2025/09/17 16:53【速報】治水汚職関与議員に名が挙がっていたロムアルデス議長がきょう辞任へ。プーノ下院副議長がラジオで発言。治水汚職で上下両議長交代の事態へ。
2025/09/17 09:50【休校情報】熱帯低気圧ミラソルによる荒天のため、ラグナ州全域、アウロラ・ケソン両州の複数自治体が休校
2025/09/17 09:38お知らせ
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2024/10/10 10:10シリーズ・連載
内山安雄のフィリピン取材ノート
フィリピンのパナイ島の山岳民族の取材で雇った三十年輩のガイドのテオドールには恐れ入った。ハイヤーで30キロほど離れた目的地にまっすぐ向かう予定だった。
ボルネオ島に近いフィリピンの南端、国境の島で、のんびりした日々を取材がてら過ごしていた。人口2千人ほどの小さな島で、観光も娯楽らしきものも、見事なまでに何もない。イスラム教の島ゆえに居酒屋はおろか酒屋の一軒もない。集落が海岸線に張りつくように広がっているが、歩いても十分ほどで突っ切ってしまう。
海外での取材旅行中に、回数を数えるのに片手では足りないほど、何度も強盗の被害に遭っている。先輩小説家の北方謙三さんによると、不名誉なことにも物書き業界の新記録らしい。