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7月7日のまにら新聞から

最先端技術とでイノベーションを 先住民の知恵

[ 655字|2024.7.7|社会 (society)|新聞論調 ]

 先住民族は何千年にもわたり、環境や生物と共存してきた。地球と深く結びついた生活を営む先住民族ほど、その土地を知り尽くしているものはいない。テクノロジーが急速に発展する現代でも、彼らから学ぶことは多い。例えば、世代を超えて受け継がれてきた月、太陽、星、動物、昆虫の観察といった伝統的な天気予報は、災害リスク軽減において貴重な知識であることが証明されている。

 国連先住民族問題常設フォーラムによると、インドネシア・シメウルエ島の先住民族は、水牛が丘に逃げれば津波が来るという古来の知識のおかげで、2004年の壊滅的なスマトラ島沖地震の大津波を生き延びたという。

 また、南米インカの段々畑は、作物への水の配分を容易にしている。

 医学の分野でいうと、特に薬草が病気の治癒に効果的だと証明されている。比では咳や風邪を治す効果があるグアバの葉などハーブ植物を、都市部の人でも薬局でカプセルやシロップの形で手に入れて常用している。

 パプアニューギニアでは、生息地の変化や休閑周期の短縮に耐えられない鳥類に関するヘワ族の知識が、環境保護に役立てられている。

 土着の技術や知識の核心は、先住民が道具や技術を最大限に活用する方法を理解するための、環境との深いつながりにある。先住民コミュニティと協力し、伝統的な知恵と最先端技術の統合をもって、より多くの世代が地球の美しさと恵みを享受できるよう、現代の課題に対する持続可能な解決策を見出すことは、人類にとってより有益であることは間違いない。(3日・ブレティン)

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