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10月8日のまにら新聞から

主張すべきは主張せよ パナタグ礁問題

[ 622字|2023.10.8|政治 (politics)|新聞論調 ]

(新聞論調)大統領は中国との友好を強化する一方で、領域の主張は貫く姿勢を見せている

 南シナ海の中で比の権益が及ぶ海域である西フィリピン海のスカボロー礁(比名・パナタグ礁)の入り口に中国が設置したブイを撤去するというマルコス大統領の決定は、この国が海洋権益を守る用意があるという強いメッセージだとして波紋を広げた。

 デラサール大学のレナトクルス・デカストロ教授は、あるフォーラムでそう発言し、「大統領は巨大な隣国と平和的で協力的な関係を築くが、われわれのものだと信じるものは守るという政策をとっている」と評価した。

 実際のところ、フィリピンがブイを撤去したとき、比政府は問題を起こすつもりはなく、自国漁民の生活を守ったに過ぎないことを強調している。

 大統領が強調したように、中国海警局がブイを設置した海域は比の排他的経済水域(EEZ)内だ。

 「われわれはトラブルを起こしたり、挑発することは避けなければならないが、その一方で比の海域で何百年も漁をしてきた漁民の権利を守り続ける。フィリピンの領土を守るために断固とした姿勢を崩さない」と大統領は語った。

 これは大統領がパナタグ礁ブイ設置問題で初めて言及した際の発言だ。

 バホ・デ・マシンロックとしても知られるパナタグ礁は、2013年にアキノ政権が中国を相手取り常設仲裁裁判所に起こした訴訟で、比漁民の伝統的な漁場だと認定されている。この判断では、中国の大規模な南シナ海海洋権益の主張は退けられ、フィリピンの海洋権益が再確認されている。(3日・スタンダード)

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