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9月3日のまにら新聞から

新聞論調 真の教育への真の投資 教育で何を教えるのか

[ 646字|2023.9.3|社会 (society)|新聞論調 ]

 頻繁な選挙と絶え間ない官僚の入れ替わりで、私たちは高尚な言葉を聞き慣れてしまった。その1つが「未来のための教育」。聞こえが良い言葉の問題は、まさにその曖昧さにある。このキャッチフレーズを説き、テープカットの写真を撮るだけで、教育相は再選が確実なほど忙しく活動しているように見える。

 学校で生徒を共産主義に勧誘しようとする教師を追跡するための機密費。生徒に規律と愛国心、ナショナリズムを学ばせる軍事訓練の義務化。教育で何をしようとしているのか?

 教育が講義、テスト、卒業証書の紙切れといったイメージに支配されると、学校が子どもたちの精神的なスキル、互いに交流する能力、生涯学習への意欲を育てる場であることを忘れてしまう。

 最新の動画アプリは言う。「講義は退屈だから何かを知った気になれる30秒のトリビアをどうぞ」。いわゆる教育の専門家は「評価しやすい選択式試験を作れ」と言う。これでは議論や討論の余地はなくなる。生徒たちは、単に情報を吸収するために学校に通うのではない。

 学校や家庭を通して、生徒に読み書きや考えることを好きにさせる。教師をもっと教育し給料を上げる。難しい?お金がかかる?もちろんだ。真の教育は挑戦であり、長期的な投資であり、再選への手段ではない。

 真実を探求し説明責任を求めること、虐待に気づくこと、不正に対して声を上げること。それが教育が教えるべきことではないだろうか。それとも、それすらもう失敗してしまったのだろうか。(8月30日・インクワイアラー)

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