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7月16日のまにら新聞から

アンクルサムが助けてくれるのか 戦争への備え

[ 730字|2023.7.16|政治 (politics)|新聞論調 ]

(論調)米国に防衛を頼ったままではなく自分たちで戦争に備える必要があるのではないか

 戦争に備えるべきかどうか、という問いが聞かれる。1987年のフィリピン憲法は、国策の手段としての戦争を放棄し、一般に認められた国際法の原則を国法の一部として採用した。また平和、平等、正義、自由、協力、友好の方針を堅持している。

 しかし、世界で5番目に長い海岸線(3万6289キロ)を持つ比群島は、最も交通量が多く、争いの絶えないシーレーンとエアーレーンの中心に位置している。また最北のバシー海峡は、世界の大国が地政学的問題を抱える台湾から228キロといった距離だ。

 政府は国民に奉仕し保護するとあるが、政府は国民に国家防衛を求めることができる。すべての国民は法律の定める条件下で、軍務や公務に服することを要求され、大統領が陸軍や海軍、空軍の招集権を持つ。国家はまた、青少年に愛国心を植え付け、公共・市民としての参画を奨励しなければならない。

 今日、比米が結んだ防衛協力強化協定(EDCA)が、私たちに与える安心感は本当なのだろうか。アンクルサムがいつでも自分たちを守ってくれるとの思いがあるのだろうが、時が経てば分かるはずだ。EDCAは恒久的な軍事基地ではなく、比米が共同で運営することになっている。

 私は、自分の住む都市の市長が有権者を招集して、「味方による誤爆」から身を守るためにどうすべきか、食料、水、医薬品をどう確保すべきか、医療支援の提供場所、安全な帰宅経路、隠れ場所などを指示すべきだと考える。地震訓練や消防訓練より高いレベルの備えが今、必要なのだ。

 アイミー・マルコス上院議員が言うように、私たちは時代遅れの軍隊のまま、外国に防衛を頼るつもりなのだろうか。(13日・ブレティン、ジェマ・アラネタ、元ミスフィリピン・元観光相)

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