デジタル界での女性参画を 女性月間
ジェンダーギャップ指数で世界有数の比においてもデジタルイノベーションへの女性の参画を促進させる動き
3月8日は国際女性デーで3月は女性月間。
女性の国家・社会建設への貢献を称えるとともに、女性の持つ力を最大限発揮できるよう権利の保護と促進の必要性を強調することを目的としている。
世界経済フォーラムの世界ジェンダーギャップレポート2022では、比は146カ国中19位。昨年からランクは2つ落としたが、依然、トップ20に入った唯一のアジアの国だ。
同レポートによると、世界のジェンダーギャップは現在68・1%しか埋まっておらず、全世界で男女平等を達成するには132年かかるとされている。
世界ウェブ財団などは21年、インターネットへのアクセスは男性が女性より平均21%高く、後発開発途上国では女性の52%はネット接続経験なしとの結果を報告している。
比女性委員会は今年の女性月間のテーマを、「ディジットオールー男女平等のためのイノベーションとテクノロジー」とした。情報通信技術分野(ICT)における女性のインクルージョン確保が求められる。
女性がデジタル経済に完全参加できれば、25年までに524億米ドルの経済活動の増加が見込まれている。
また、情報通信技術省は22年11月、ICTにおける「女性の地位向上に向けたデジタルイノベーション」を立ち上げた。ウイ同相は、女性と若者、その他各セクターのICT参加を促進し、デジタルコンピテンシー向上と政策実施への積極的参加で、より包括的な未来への一歩とすることに期待を寄せている。(1日・マニラブレティン、アンナ・ラメンティリョ)