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2月9日のまにら新聞から

なぜ購入しないのか 新型肺炎検査キット

[ 644字|2020.2.9|社会 (society)|新聞論調 ]

 「新型コロナウイルスに感染しているかどうか、すぐに判定できる検査キットがある。お金があるのに、なぜ購入しないのか」。公衆衛生上の緊急事態対応に関する4日の上院聴問会でトレンティノ議員がドゥケ保健相に迫った。これに対し、保健相は迅速に判定できるキットがなかったため、新型肺炎の確認が遅れたことを認めた。

 「誰がウイルスに感染しているか知っていれば、コントロールはより易しく、人々はより安心するだろう」。防護服など医療従事者の感染防止に必要な物には予算が手当てされているが「世界的なパンデミックになる恐れがあるウイルスと戦う最初の期間は検査キットが最優先だ」と同議員は指摘。8〜15分で判定できると報じられている中国江蘇省で開発されたキットにも言及した。

 新たな検査キットも国立衛生研究所の医療専門家によって開発され、その評価のために来週、保健省に提供される予定だ。市場で流通可能にするため専門家と調整するよう同議員はロペス貿易産業相に連絡済みだ。

 ウイルスの判定は当初、綿棒で採った検体をオーストラリアの研究所に送って確認するしかなかった。現在は首都圏モンテンルパ市の熱帯医学研究所で日本から贈られたキットで判定できる。判定時間は48時間以内という。しかし、政府は寄贈を1週間待ち、その分対応が遅れた。保健省によると、4日には新型肺炎の疑いで検査中の人が105人に達した。中国人男性1人が死亡、男性に同伴していた女性に加え、5日には3人目の感染者が確認された。(6日・マラヤ)

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