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7月1日のまにら新聞から

BBL、早期成立が必要 IS抑止の道

[ 639字|2018.7.1|社会 (society)|新聞論調 ]

 ミンダナオ地方南ラナオ州で起きた2日間の戦闘は、昨年のマラウィ占拠終結後も過激派組織「イスラム国」(IS)の脅威は消えていないとするドゥテルテ大統領の洞察力を証明した。

 国軍は、ミンダナオの少なくとも23の武装集団がISに忠誠を誓っていると分析する。インドネシアやマレーシア、中国などからISに加わり、中東での敗戦後に帰国できない戦闘員らが、ミンダナオに逃げ込む可能性がある。

 テロ問題のシンクタンクは、30人以上のマレーシア人戦闘員がマラウィ占拠に参加したとみる。サウジアラビアやイエメン、チェチェン、シンガポールからの参戦も伝えられ、中国ウイグル族やアフリカ人も加わっていた可能性がある。残党はミンダナオにとどまった。

 外国人の参入は、政府の和平の相手であるモロ・イスラム解放戦線(MILF)系に影響を与えた可能性がある。イスラム地域に自治を与えるバンサモロ基本法(BBL)履行の遅れに伴う不満を、ISはMILFの侵食と共鳴者獲得に利用しようとしている。

 ISに忠誠を誓っているとみられるバンサモロ自由戦士(BIFF)はMILFの分派だ。MILFメンバーと多くの場合、婚姻などでつながっている。両者の主なキャンプは、15年に警察特殊部隊44人が死亡したママサパノ遭遇戦が起きたマギンダナオ州にある。

 BBLは、ISの約束する厳格なイスラム社会に対する抑止力だ。速やかな可決が必要だ。BBLが失敗すれば、平和への努力は無駄になる。(20日・トリビューン)

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