政府は積極的な支援を コメ自給を目指して
終わることのないコメ生産能力の議論の出現に多くの知識人が息苦しくなり、当惑し、退屈している。近ごろのニュースの見出しは尋常ではない。国家食糧庁(NFA)の輸入と汚職、欲深いコメ業者、生産調整やコメ供給を安定させるにはなにをすべきか──など。一方で自給自足の追求は共和国と同じぐらい古い話だ。
無知な研究機関は自給自足の妄想をしているが、彼らにはコメ供給の複雑さへの理解が欠けている。安い輸入米で不足と緩衝在庫をいつでも補うことができるというもので、それ以外の考えが存在しない。
日本の成田空港の建設を覚えているだろうか。日本の国際的な入口建設の計画を支持した農家はごくわずかだった。彼らは世界の空港より数世帯の需要を満たす水田の方が大切だと感じていた。
比で初めて組織された農業ストライキは1930年代の砂糖農園だった。土地を持てない不安や不満から起こったものだ。コメ農家への農地改革はマルクス主義者の反乱を鎮めるために行われ、砂糖農園やほかの大きな地主にまで及ぶには数年の時間が必要だった。
現代のコメ問題では無視されるという不安がコメ農家を不安にさせている。コメ業者が政府の積極的で豊富な支援を得ることなく、どうしてコメ問題が需要と供給だけの問題になりえるだろうか。
例えばタイのコメ農家は融資を6%で受けられるほか、政府は多くの組織的な支援を準備している。同じことはベトナムでも言え、またベトナムではメコン川が一年中の天然のかんがいを保証している。
コメ問題を意味のないものとして扱うことをやめ、ピニョール農務長官に対して基金や研究開発支援など必要なものをすべて与えるべきだ。長い間の夢であるコメ自給を実現させるために。(タイムズ・28日)